通信庁によると、8月30日の戦勝記念日のために大統領府で300機の無人航空機(İHAードローン)を用いて行われる、祝祭を印象づける「光のショー」の演出設計とシミュレーションは、完全にトルコ人の設計士達によって行われた。これほど大きな規模では初めて行われたショーの、一か月半にわたる準備期間には37人が携わった。
通信庁のファフレッティン・アルトゥン長官は、8月30日の数日前に発表を行い、戦勝記念日が今年も国家の栄光にふさわしく、全く異なる感動とともに祝われると述べた。この中で大統領府で行われる戦勝記念のコンサートと、300機のドローンを用いて行われる「光のショー」は大きな喝采を博した。大統領府上の7月15日戦没者慰霊碑を見渡す方向で実施され、特別なプログラムによりコントロールされたドローンのショーには、LEDの光で調整された合計300機のドローンが使われた。ショーの中ではトルコ国旗、アタテュルクのシルエット、大統領府のバナーを始め、祖国解放戦争によるトルコ国民の一体化、動員、戦い、 勝利を象徴する像とともに、「8月30日」、「戦勝記念日」、「国民の勝利」といったメッセージが300機のドローンにより空に映し出された。
通信庁が「7月15日の民主主義と国民団結の日」に軍学校の敷地内で200機のドローンを用い実施したショーに次いで、トルコでは8月30日に300機のドローンを用いたこれほどの大規模なショーは初めて行われた。
■準備は一か月半続いた
大きな喝采を集めたドローンショーの裏側で技術的基盤と準備にも反響があった。光のショーの一か月半に及んだ準備期間での様子に、デミーロレン通信社が迫った。ドローンショーの演出設計とシミュレーションは完全にトルコ人設計士によってなされた。ショーの一か月半にわたる準備期間に合計37人が携わった。チームにはプログラムエンジニア7人、インダストリアルエンジニア2人、3D演出家3人、プロジェクトコーディネーター2人、ドローン操縦士23人がいた。ショーのための準備、設計、プログラミングには1人あたり5.06時間の作業がなされた。初めにコンピューター内に8月30日の戦勝記念日用の原型となる物語の型が作られた。ドローンの調整、光と色の選択、音楽の一体化は、再びコンピュータ・プログラムによりモデル化された。デジタル環境でシミュレーションテストが行われた。シミュレーションでは大統領府の地上と航空の座標とGPS周波数上で行われた。完璧なショーを行うために実際の時間に合わせたシミュレーション計算がなされた。
■三晩で27時間のテスト飛行
また、内容に合わせて準備された最初のテスト飛行は大統領府の庭で行われた。大統領府内の式典場で三晩に渡って27時間のテスト飛行が行われた。国産のソフトウェアを用いて大統領府内の周波数のスペクトルのスキャンが行われ、ドローンの飛行は制御された。大統領府行政庁と情報技術・通信機構はこの間、飛行が安全に行われるよう、必要な支援を提供してきた。イベントの放送のために5機のドローンと、4台の固定カメラ、2台のジミージブが使用された。
「8月30日の戦勝」をテーマとした光のドローンショーは、テレビの全チャンネルに加え、大統領府と通信庁のYouTubeチャンネルとソーシャルメディアのアカウントから生放送された。
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( 翻訳者:岩坂翼 )
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