奇妙な書簡がアフマディーネジャード氏の資格剥奪の要因となるのか? ハータミー氏は選挙に立候補することができるのか?
2020年08月27日付 Hamshahri 紙


 選挙に立候補する人は、以前(立候補のための)資格が剥奪されたことがある場合、条件付きで次回選挙の候補者登録を届け出ることができる。

【ハムシャフリー電子版】YJC通信によると、法律専門家兼第8期国会国家安全保障委員会委員のホッジャトル・エスラーム[注:イスラーム教シーア派におけるウラマー第3位階のこと]ホセイン・ソブハーニーニヤー氏は、「普通、監督者評議会は、資格剥奪の理由を個人に向けて通知し、マスコミには公表しない。監督者評議会は、国会と大統領選挙のために、当該人物の資格の剥奪ないし認可のために、これらの根拠に依拠するという条件を提示している。」と述べた。

 例えば、アフマディーネジャード氏が、憲法[注;原文はqanun-e siyasi。qanun-e asasiの誤植と思われる]を守らず、ヴェラーヤテ・ファギーフ体制(注:イスラーム法学者による統治体制のこと)を受け入れ従わないという理由で資格を剥奪されたことがあるか、あるいは、アフマディーネジャード政権の中で逸脱的な動きが果たした役割の故に、同氏は退任後二回目の選挙の際に失格になった可能性がある。これら全ては、大規模な事案に際し彼に対して勧めがあったものの、彼が行動を起こさなかった事案に着目した結果であった。

 ソブハーニーニヤー氏は、「モハンマドレザー・ハータミー氏は未だに立候補を届け出ていないが、暴動の際や国会での彼の前歴から資格を剥奪されるだろうと一部では言われている。当然、そのような経歴を持つ人の資格が認可されるのは困難であり、監督者評議会はそうした人物に疑惑の目を向けることになるだろう。」と加えた。

 おそらく、過去の経歴がそれほど輝かしくない、ないしはそれ以前に資格が剥奪されたことのある人が再度資格を得ることができるのか、という疑問は残り続けるだろう。

 この疑問の回答を求め、監督者評議会のアッバースアリー・キャドホダーイー報道官を訪ねると、彼は答えとして、「大統領選や国会、専門家会議に立候補する人物が、仮に[一度]資格を剥奪ないし認可されるとしても、[そのことで]次回以降立候補の届け出が禁止されるということはないだろう。もちろん、公的資格の認可を目的とする場合は、そのために再度障害を取り除かなければならない。例えば、有罪判決を受けた人物の場合は、無罪の証拠を提出しなければならない。」と述べた。

 キャドホダーイー氏は、「他の領域のことでも誤った報告が我々のもとに伝わっている可能性はあるが、当該人物が報告の誤りを証明することができれば、当然資格のステータスを変更することは可能である。」と説明した。

 とはいえ、以前に法律違反により資格を剥奪された人物が、現在は自分の考えを変えているとは思われない。

 おそらくその証拠となる一例は、アフマディーネジャード氏がビン・サルマーン氏に宛てた奇妙な書簡と、その中で彼に対して「兄弟」や「閣下」といったような語を使っていることだろう。このことは、米国のニューヨークタイムズ紙がある記事の中で、イラン前大統領はムハンマド・ビン・サルマーン氏に宛てた書簡中で彼を「平和の人」と呼んだと主張する原因となったのである。

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( 翻訳者:TR )
( 記事ID:49827 )