ギリシャ、難民キャンプで火災
2020年09月09日付 Hurriyet 紙


ギリシャのレスボス島(トルコ名ミディッリ島)にあるモリア難民キャンプで火災が発生し、島では4ヶ月間の非常事態宣言が発令された。

ギリシャのレスボス島にあるモリア難民キャンプで火災が発生し、島では4カ月間の非常事態宣言が発令された。

キリアコス・ミツォタキス首相は、国内最大の難民キャンプであるモリアにおける火災状況と、今後とられる対策について協議するため、関連省庁と組織の代表者を緊急会合に招集した。

ミハリス・フリソホイディス市民保護相、ヴァシリス・キキリアス保健相、ノティス・ミタラキ移民政策相、パナギオティス・コントレオンタス ギリシャ情報サービス相が参加した会合の後、レスボス島において今日から4ヶ月間の非常事態宣言が発令されることが発表された。

ステルヨ・ペトサス政府報道官は、タキス・セオドリカコス内相、ミタラキ移民政策相、パナギオティス・アルコウマネアス国家公衆衛生局局長が島を訪問し、査察後に共同記者会見を行うことを明らかにした。

ギリシャの国営アテネ通信社(ANA)のニュースによると、いまだに続く火災から逃れるため都市中心部へと歩いて向かう難民の移動を防ぐため、追加の治安部隊がこの地域に派遣された。

■火災発生源に関しての公式発表は行われず

機動隊がキャンプ周辺にバリケードを築いたことが明らかにされた一方で、火災の発生源に関する当局からの公式発表は行われなかった。

レスボス島のモリア難民キャンプでは、午前2時頃に複数の箇所から火災が発生した。
多数の警察官と消防隊が現地に派遣されたこの火災において、最初の報道によれば、死傷者はいないという。

数千台のテント、プレハブ住宅が灰となり、何千人もの難民が都市の様々な場所へ移動しようとしていることが伝えられた。

キャンプでは、先週から今日までに35人の新型コロナウイルス感染者が確認されたため、ロックダウンされていた。モリアキャンプには、約1万2500人の難民が居住している。

国際的な人道支援機関は、キャンプにおける過密状態と非人道的状況に注目し、キャンプにおいてソーシャルディスタンスと基本的な衛生条件の維持が不可能であると警告していた。

■ドイツが呼びかけ

ギリシャで起きた大きな悲劇の後、ドイツから声明が出された。ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州は、火災によって利用不可能な状態になったモリア難民キャンプに残った1000人の移民をドイツで受け入れることを明らかにした。州当局のアルミン・ラシェット氏は、「モリアから届いた映像は凄惨であった。そこにいる人々はすべてを失った、頭上にあった屋根すらも」と述べた。

ドイツのハイコ・マース外相は、自身のTwitterアカウントで「モリアで起きた人道的悲劇」と述べ、EUに加盟するヨーロッパ諸国に対し、移民に対して支援の手を差し伸べるよう、そして自国へ受け入れるよう呼びかけた。

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( 翻訳者:森彩音 )
( 記事ID:49866 )