最新の情報によると、ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相が、トルコとギリシャ間の緊張が和らげば、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領と会談する用意があると表明した。
ミツォタキス首相は、テッサロニキで行われたHelexpoフォーラムで記者会見を行い、東地中海での緊張と、対トルコ関係について見解を述べた。
地震探査船オルチ・レイス号がアンタルヤへ引き上げたことを「前向きな最初の一歩」と位置付けたミツォタキス首相は、これに続く進展があればギリシャはトルコと新たな実験的対話(注1)を行う用意があると述べた。
ミツォタキス首相は、実験的対話の開始は、全体的な情勢にかかっていると主張し、「我々は過去にも前向きな進展を見たが、その後は残念な歩みであった」と述べた。
ギリシャの軍備計画に関する質問にも答え、フランスのラファール戦闘機の初回注文分は2021年半ばに引き渡され、残りも2022年初頭に納入が完了するだろうと述べた。
■「過去の過ちは繰り返さない」
ミツォタキス首相は、ギリシャ政府は「軍備競争には入らず、過去の自衛における過ちを繰り返すことはない」と主張した上で、「エーゲ海の島々の武装は俎上にはなく、これが実験的対話で取り上げられたことはないし、今後も取り上げられることはないだろう」と述べた。
また、ギリシャの外交上の立場は、昨年に比べてより強くなっており、国際世論がこの地域の情勢に敏感になっていると指摘した。
ミツォタキス首相は、エルドアン大統領との問題について、「緊張が取り除かれれば、エルドアンと対話する用意がある」と述べた。
さらに、現在所有するミラージュ2000戦闘機に代わり、フランスから購入するラファール戦闘機18機で新たな飛行艦隊を編成すると明らかにした。
両国の間で2002年に始まった実験的対話は、2016年3月1日にアテナで行われたものが最後である。これ以降、両国では会談や政治的協議は継続してきたが、実験的対話の段階には至っていなかった。
(注1)エーゲ海の領海画定の合意に向けた対話を指す。
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( 翻訳者:小林佑輔 )
( 記事ID:49883 )