米大統領選、エルドアンに有利なのはトランプ?バイデン?
2020年10月20日付 Cumhuriyet 紙
ブルームバーグ社は11月3日に行われるアメリカ大統領選挙に関する幅広い分析を公開した。トランプ大統領が選挙に敗れた場合、世界の指導者がどのような影響を受けるかを取り上げた分析では、エルドアン大統領の状況も詳しく論じられた。
アメリカのメディア企業であるブルームバーグ社は、トランプ大統領が選挙に敗れた状況で起こり得るシナリオとともに幅広い分析を公開した。サイトで、マーク・チャンピオンの署名で出された分析には、「トランプ大統領の敗北は、一部の他の指導者の敗北も意味する」という見出しがついている。
チャンピオン氏は、「もしドナルド・トランプ大統領が11月に行われる選挙後、ホワイトハウスから離れたとすれば、それは彼一人の敗北とはならない。多くの政権は現代で最も混沌とし、風変わりであったアメリカ大統領の終わりを祝うことができるが、その他の政権においては、これを祝わないもっともな理由がある。トルコ、北朝鮮、そしてイスラエルといった国々の指導者とトランプ大統領との関係はまさしく肯定的なものだ。トランプ大統領が職務を離れることで、彼らはすぐに難題に向き合うことになる」と見解を述べた。
■「最も大きな損失を被る者となりうる」
チャンピオン氏はトランプ大統領と親密な関係を持つ国の指導者にそれぞれ項目を設け、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領についても二段落構成で見解を記し、「もし政治的支援という点でトランプ大統領をサウジアラビアのサルマン皇太子よりも頼りにする人がいるとすれば、それはトルコの大統領である」と述べた。
ソズジュ紙の報道によると、チャンピオン氏は、「NATOの同盟国であるにもかかわらず、エルドアン大統領がロシアからS-400防空システムを購入した後、トランプ大統領は、トルコに対し議会が取った制裁措置を事実上止めている。両者の個人的なつながりを理由に、エルドアン大統領はトランプ大統領が、アメリカ軍をシリアから撤退させるに至った。トランプ大統領のこの決断は国防省や、シリアでイスラム国と戦うイギリス連合やフランスといった同盟国にも協議していない」と批評した。
チャンピオン氏は、「制裁措置の実行準備が整った際に、バイデン氏は以前トルコの野党に対して支援を呼びかけていたことから、トランプ大統領の退陣で最も損失を被る者はエルドアン大統領となりうるだろう」と述べた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:岩坂翼 )
( 記事ID:50063 )