フランス北西部のナント市で、トルコ人の商店が人種差別主義者の攻撃に遭った。
ナント市で暮らすY.Bさんはアナトリア通信のインタビューで、病気を患っている兄弟が前の週に精肉店を1週間休業したと述べた。
Y.Bさんは火曜日に仕事から帰宅した際、兄弟の店に落書きがされているのに気づいたという。
Y.Bさんは、落書きの中には「ここから出ていけ、家に帰れ」「豚万歳」「ル・ペン万歳」「エルドアンに死を」「フランスはフランス人のものだ」「トルコ人に死を」などがあったという。
また、Y.Bさんは落書きの中に2つ、自分達の味方をする内容のものがあったとも述べている。
Y.Bさんはナント地方に7年間居住しているということだが、このような事件を目の当たりにするのは初めてのことだという。
■「もうたくさんだ!」
Y.Bさんは、フランスで最近トルコ人やムスリムに対する風当たりが強くなっているとしたうえで「もうたくさんだ!私たちはトルコ人として誰を攻撃し、誰に不当なことをしただろうか。フランスに来て仕事をしている。皆がトルコ人を知っている」と言った。
Y.Bさんは、店が落書きの被害に遭った2日後に窓ガラスが割られ、何者かが侵入してあたり一面が荒らされていたと明らかにした。
■警察は3回通報した後に現場に
Y.Bさんは、警察は3回通報した後やっと事件現場に来て、自分達に「これは私たちにとっては大した事件ではない」と言い放ったことを明らかにし「私たちはこの仕打ちにとても立腹した。トルコにルーツがあるといっても生まれも育ちもここだし、結局のところ私はフランスの市民権を持っている。それでも私たちは何も言わず、自分達の尊厳を守った。彼らは来て、写真を撮って帰った」と述べた。
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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:50146 )