プーチン大統領「もはやナゴルノ・カラバフ問題とは呼ばない」
2020年11月14日付 Hurriyet 紙
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はロシア停戦維持部隊のナゴルノ・カラバフでの状況について行った会議で「もはやナゴルノ・カラバフ問題とは呼ばない。」と話した。
ナゴルノ・カラバフでのアルメニアがアゼルバイジャンに対して敗北を喫した後にロシアの調停によって三国間で調印した合意により、地域にロシア停戦維持部隊を派兵するとの決定が下された。
ロシア国防省の派兵が続くなか、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は活動に関して情報を集めるためにセルゲイ・ラブロフ外務相、セルゲイ・ショイグ国防相、ロシア連邦保安庁(FSB)のアレクサンドル・ボルトニコフ長官とエフゲニー・ジニチェフ非常事態相とオンライン形式で会議を行った。
会議のはじめに話したプーチン大統領は「ナゴルノ・カラバフ地域での状況のために集まった。もはや『ナゴルノ・カラバフ問題』とは呼ばない。もはや他の話題を論議したい。この会議でセルゲイ・ショイグ国防相から責任地域でのロシア停戦維持部隊の最新の情報を聞きたいと思っている。」と述べた。
◼︎ショイグ国防相はプーチン大統領に最近の進展を伝えた
ショイグ国防相はロシア停戦維持部隊が件の地点に駐在することに関して活動を伝え、「合意により兵士1960名、装甲車90台、車両380台から成るロシア停戦維持部隊兵をカラバフでの停戦ラインとラチン回廊のなかで監視地点に駐在するよう計画している。3日以内に73回の空輸により兵士1103名、装備1168式が地域に到着した。11月10日、11日にラチン回廊は掌握された。昨夜17時に停戦維持部隊の数隊がハンケンディとシュシャの街に送られ、4つの監視地点が設置された。本日最後の南側の監視地点が建設を終了するとみられる。ナゴルノ・カラバフの北側に他の部隊の停戦維持兵を駐在させた。」と述べた。
またショイグ国防相はアルメニア・アゼルバイジャン双方との通信ラインが設置されたと述べた。
◼︎国連に情報を伝えた
ラヴロフ外務相は合意の外交のポイントについて述べ、欧州安全保障協力機構(AGİT)のミンスク共同グループ長と国連安全保障理事会に合意の詳細について情報を伝えたと述べた。またラヴロフ外務相は国連難民高等弁務官事務所と国連人道問題調整事務所、国連開発計画事務所と継続して連絡していると述べた。
ジニチェフ非常事態相は地域に技術機材を送り、地域に戦時病院を建設するよう計画していると述べた。
ボルトニコフFSB長官はアルメニアのナヒチェヴァン地域の2地点とアルメニア・イラン国境の5地点に国境駐在所を配備すると述べた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:50185 )