産業鉱物通商省から発表された最新の統計によると、今年上半期7か月間でたばこの密輸の概算が前年同期比で8.9%増加し、今年は久しぶりにたばこの密輸率が一桁の上昇に抑えられた。
イラン学生通信(ISNA)によると、今年上半期7か月間のこの統計に基づけば、302億本のたばこが生産され、去年上半期7か月間の310億本の生産量と比較し2.6%減少した。
この生産減少のために、この7か月間の消費量は379億1千万本だと見積もられたことを考慮すると、たばこの密輸は推定8.9%増加し、前年の上半期7か月間での69億6千万本に対し、今年は同期間で89億1千万本に達している。
去年、たばこの密輸は減少傾向を示した。昨年全体における産鉱商省のたばこ密輸率の概算ではイラン暦1397年[西暦2018年]に比べおよそ39%減少していた。しかし今年、この製品の製造分野において原材料輸入の外貨が割り当てられなかったことにより、たばこ生産会社15社のうち8社が生産停止に追い込まれ、たばこの密輸が増加に転じた。今年のオルディーベヘシュト月[イラン暦2月、西暦5月]の時点でたばこの密輸推定量は、1398年[西暦2019年]の年初二か月間の約2倍となった。
たばこの密輸量の見積りは昨年より多いように見えるが、過去数か月間でたばこの製造が増加し、たばこの密輸の増加率も低下している。
【たばこ輸出が42%増加】
統計によれば、今年の年初[西暦3月]からメフル月[イラン暦7月、西暦10月]の終わりまでにたばこの輸出は42%増加し、7千百万本に達している。一方、前年同時期の同輸出は5千万本であった。
たばこ製品の製造業者、輸入業者、輸出業者協会の発表に基づけば、たばこ製品の原材料の70%が輸入によって供給され、その主要な部分はたばこ葉に関係する。また、この産業には5万人が直接従事し、流通、農業、輸送運搬などの分野で10万人から15万人の人々が間接的に携わっている。その原材料の輸入のために年間、3億ユーロが必要となる。他方で、この産業から年間4兆トマーンの税収がある。
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( 翻訳者:ME )
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