中国製ワクチンの効果に疑問?―ブラジルの報告
2020年12月25日付 Cumhuriyet 紙
中国で製造され、トルコで使用することで合意されている「コロナバック」ワクチンに関連して、ブラジルのサンパウロ州のジャン・ゴリンクティン保健相が会見を行なった。ゴリンクティン氏は、有効性がブラジルでは90%に達しなかったと明らかにした。ブルームバーグ社に対し、会社側のとある関係者は、第3段階の試験の結果を公表し予防率も明らかにすると話した。
トルコでも治験が継続されている中国製の「コロナバック」ワクチンが、ブラジルで行われている治験では50%以上の有効性は確定したという発表の後で、トルコのファフレッティン・コジャ保健大臣は、ワクチンにより予防された人の割合は91.5%と発表した。ブルームバーグ社の報道によると、サンパウロ州の保健相はCBNラジオで、「ワクチンの有効性は90%に達しなかった」と述べた。
ゴリンクティン保健相は、ファイザー社とモデルナ社が開発したコロナウイルスワクチンよりは有効性が低いと認識していると述べた。
■50%をどのくらい上回っているかは分からない
ゴリンクティン氏は発表で、「ワクチンの予防率が50%をどのくらい上回っているか、あるいは60%、70%、80%以上になるのかは分からない。ただ、我が国民に対してウイルスが及ぼす影響を低減することが出来る水準だ」と説明した。
■異なる実施要綱により実施された
シノバック社の関係者は、ブルームバーグ社に対して匿名で、ブラジル、トルコ、インドネシア、チリで行われている第3段階の試験の結果を明らかにするとともに、予防率も公表する予定だと述べた。ある情報によれば、試験はそれぞれ比較的別個に実施されており、統一された基準によるのではなく、異なる実施要綱に基づき実施されたという。
■ウォール・ストリートジャーナル:更に15日の期間が必要
アメリカ合衆国のウォール・ストリート・ジャーナルは、中国のシノバック社やブラジルの研究者達が、インドネシアとトルコで行なったシノバック社製のワクチン治験の結果と合わせて比較するためには、あと15日間の期間を求めている、と明らかにしていた。
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( 翻訳者:宮崎友裕 )
( 記事ID:50363 )