シャベ・ヤルダー、ユネスコ無形文化遺産に登録へ
2020年12月19日付 Hamshahri 紙


 外務省報道官兼広報文化・メディア外交センター長は、「来年にはシャベ・ヤルダー[訳注:「冬至の夜」の意。冬至の前夜を指す。秋最後の夜を家族や友人とともに過ごし、冬の始まりを祝う習慣]の、この地域[訳注:イランと中央アジアを中心とするペルシア語文化圏]のユネスコ無形文化遺産としての登録を目指す」と述べた。

【ハムシャフリー電子版】イスラーム共和国通信(IRNA)によると、「ヤルダー、地域の結束」と題したウェビナーが、シャベ・ヤルダーという伝統儀礼の保護とこの地域[ペルシア語文化圏]の人々の団結のためにそれが果たす役割を説明するために、外務省広報文化・メディア外交センター、ECO文化局[訳注:ECOはEconomic Cooperation Organization(経済協力機構)の略称。中東および中央アジアの非アラブ・イスラーム諸国で構成された国際組織]、サアディー財団の共催で、アッラーメ・タバータバーイー大学の協力のもと、本日(アーザル月29日[西暦12月19日]土曜日)午後に開催された。

 イラン・イスラーム共和国外務省報道官であり同省広報文化・メディア外交センター長でもあるサイード・ハティーブザーデ氏、サアディー財団会長兼ペルシア語・ペルシア文学アカデミー[ファルハンゲスターン]会長のゴラームアリー・ハッダードアーデル氏、ECO文化局のサルヴァル・バフティー長官、アフガニスタン・イスラーム共和国のアブドゥルガフール・レワルAbdul Ghafoor Lewal大使、タジキスタン共和国のニゾミッディン・ゾヒディNizomiddin Zohidi大使、キルギス共和国のアーヴァーズベク・アブドゥラザコフAvazbek Abdurazakov大使、人文科学研究所学術委員会のメンバーで百科事典編纂研究所所長でもあるアフマド・パーキャトチー氏がこのウェビナーでスピーチした。

 前述の外務省報道官兼広報文化・メディア外交センター長はスピーチの中で、この古代から続く慣習がもつ歴史の長さと、地域の人々の連帯と平和においてそれが果たした役割に言及して言った。「遠い過去の時代からシャベ・ヤルダーもしくはシャベ・チェッレ[訳注:シャベ・ヤルダーと同義。チェッレとは冬の最も寒い40日間を指す]とは、光が闇に勝利する夜であり、イラン人たちの平等の象徴であり続けてきた」。

 彼は「この地域の国々の文明領域に対する文化的関心は日に日に増しており、この文化的要素は地域の人々に共通意識をもたらすものである」と続け、「来年はこの地域のユネスコ無形文化遺産として、シャベ・ヤルダーの登録を目指す所存だ」と述べた。

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( 翻訳者:TM )
( 記事ID:50390 )