コロナ・ワクチン、接種の手順は?
2021年01月13日付 Yeni Safak 紙
コロナウイルスの流行との戦いの過程で開発されたワクチンのうち、中国の企業であるシノバク社(シノバク・バイオテック社)により開発され、トルコに輸入された300万人分の服用量のコロナウイルスワクチンは、トルコ医薬品・医療機器協会研究所での実験過程を終了した。ワクチン接種の予約は、MHRS.GOV.TRのシステム、もしくは電話番号182番で開始された。また、シノバク社製のワクチンのトルコ各地への分配作業も開始された。
中国から2020年12月30日にトルコに輸入されたワクチンは、アンカラのエセンボア空港から、あらゆる温度管理システム、発電機、備蓄システムが揃った保健省国民保健総局ワクチン・医薬品倉庫に移送された。ワクチンの[施設]受け入れは、温度記録計で調査され、適合性が確認された後に行われた。ワクチンの中から無作為に抽出されたサンプルはトルコ医薬品・医療機器協会の研究所に移され、少なくとも14日間にわたる分析過程が開始した。14日間の調査期間が本日終了した。ワクチン接種は、木曜日、もしくは金曜日に開始されると見込まれている。
■医療従事者や養老介護施設にいる人たちが1番最初に
この過程でワクチンは、保健省公認の空調設備を保有する、特別にデザインされた車両で各県の倉庫に分配される予定である。科学委員会により様々な人口集団の中での感染、死亡率、ネガティブな社会影響のリスクといった要素を考慮した上でワクチン接種における全体的な優先順位が発表された。これによると、ワクチン接種作業は4段階で行われることが計画された。
(1)第一段階では医療従事者、65歳以上、養老・障害施設滞在者といった集住した場所で暮らす成人に接種が行われる。
■第2段階では誰がワクチン接種できるのか?
(2)第2段階でのワクチン接種は、社会的機能にとって重要な部門や高いリスク環境で働く人たち、重要な仕事に携わる人、50歳以上の人で少なくとも1つの基礎疾患がある人に行われる。(3)第3段階では、50歳以下で少なくとも1つの基礎疾患がある人及び若い成人、最初の2つのグループに含まれない部門や職業に就いている人に接種される。(4)第4段階では、上記の3段階のグループに属さないすべての人が接種対象となる。
■ワクチン接種のために何をする必要があるか?
市民は、優先順位に従って自身に届く通知の後、中央医師予約システム(MHRS)を通じて家庭医療医師もしくは都合の良い公立病院、 または私立病院に予約を行い、ワクチン接種が可能となる。市民は、自身の要件によるCovid-19リスク順位をe-Nabız(電子鼓動)という名前のサイトで知ることができる。
■ワクチンはどの間隔で接種されるか?
病院で実施されるコロナウイルスのワクチン接種に関する対策や実行の原則に沿って、公立、私立、大学病院などすべての病院施設の中に、「ワクチン接種室」がつくられた。ワクチン接種は、公表された基準を満たしているこれらの部屋で行われる。ワクチン接種室には毎回接種される人のみが入ることができる。ワクチン接種の際には接種に関する必要な記録が録られる。
ワクチン接種に来た人の身分証と予約が確認される。ワクチン接種を行う医療従事者は、接種者の個人情報と接種者に充てられたワクチンを[記録上で]紐付けなければならない。
接種者に割り当てられたワクチンが開けられ、接種が行われる。一日のワクチン接種が終了した後には、ワクチンの容器は医療廃棄物に送られる。コロナウイルス・ワクチン接種の実行に関する規則や手順は各保健機関に通知される。また、情報通知を目的としたウェブサイトや各過程を管理する点で、モバイル・アプリも採用される。ワクチンの安全な移送過程、接種、登録はデジタルシステム上で即座に追跡される。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:瀬戸慈弘 )
( 記事ID:50476 )