人工衛星打ち上げ成功!
2021年01月14日付 Milliyet 紙


速報:歴史的瞬間!テュルクサト5Aが宇宙空間へ打ち上げられ、最初の信号が受信された

入電した速報によると、トルコの新しい人工衛星テュルクサト5Aが、トルコ時間の5時15分にアメリカ合衆国のフロリダ州にあるケープ・カナベラル基地から成功裏に打ち上げられた。人工衛星の打ち上げを生中継で観覧した運輸・インフラ大臣アーディル・カライスマイルオールは、テュルクサト5B人工衛星が6月に打ち上げられることが計画されていると伝えた。一方で、運輸・インフラ大臣アーディル・カライスマイルオールは「テュルクサト5A人工衛星から最初の信号が受信された」と述べて朗報を伝えた。

運輸・インフラ副大臣のオメル・ファーティフ・サヤンと、テュルクサト株式会社総局長のジェンク・シェンと同行する官僚らは、人工衛星の打ち上げをケープ・カナベラル基地にある打ち上げセンターで行われた式典で見守った。

トルコの第五世代人工衛星であるテュルクサト5Aは、スペースX社のファルコン9ロケットによって宇宙空間に送られた。

トルコ時間の4時28分に行われる予定だった人工衛星の打ち上げは、気象条件のため約1時間遅らされ、トルコ時間の5時15分に実行された。

東経31度の軌道で運行される

基地局によってすべての軌道とサブシステムのコントロールが行われる予定の人工衛星は、のちに「東経31度」の軌道に落ち着き、活動を始める。

人工衛星の制御は、ギョルバシュ人工衛星地上基地局に移管され、ここから送られる指令で人工衛星は約1か月間運行試験の対象となる。

宇宙空間に衛星を所有する30か国のうちの一つであるトルコがもつ運行中の人工衛星の数は、通信衛星テュルクサト5Aの打ち上げによって4基になる。

12キロワットの有効出力で運用が開始される

テュルクサト株式会社とエアバスD&S(ディフェンス アンド スペース)の間で2017年11月9日に署名された契約に基づいて製造が始まったテュルクサト5A人工衛星は、運用寿命のあいだ軌道における周波数と軌道の権利が30年間保証されることになる。

トルコの第五世代人工衛星テュルクサト5Aは、その前世代の人工衛星と比較すると通信容量は45%、寿命は2倍に増える。

現在運行中の通信衛星を支援するかたちで運用するテュルクサト5Aは、ヨーロッパ、中東、北アフリカ、中西アフリカ、南アフリカ、地中海、エーゲ海、黒海を含めた地域で1728メガヘルツの容量(訳者註:「帯域」の誤りか)でテレビ放送とデータ通信のサービスを提供する。

あらたな「Ku帯域」の周波数帯を備える人工衛星であるテュルクサト5Aは、12キロワットの有効出力で運用を開始する。

完全電気制御システムを備えるテュルクサト5Aが、東経31度の軌道の位置に到達するための飛行を約4か月行うこと、そして今年の第2四半期に運行を開始することが目標とされている。

「テュルクサト5Bが6月に打ち上げられるだろう」

運輸・インフラ大臣アーディル・カライスマイルオールは、テュルクサト5B人工衛星が6月に打ち上げを計画されていることを明らかにした。

テュルクサト5A人工衛星から最初の信号を受信した
 
運輸・インフラ大臣アーディル・カライスマイルオールは、テュルクサト5A人工衛星の打ち上げから35分後に最初の信号を受信したことを明らかにした。
カライスマイロール大臣がテュルクサト5Aの打ち上げのためテュルクサト株式会社のギョルバシュ基地で開かれた会合で述べたところによると、テュルクサト5Aがトルコ時間4時28分とされていた打ち上げが気象条件のため5時15分に行われたことを明らかにした。

数年がかりのとりくみの結果が、今日の人工衛星の成功裏に終わった打ち上げによって得られたと言及したカライスマイロール氏は、幸せで誇らしいと述べた。
人工衛星が軌道に向かって動き始めたと説明したカライスマイルオール氏は、「テュルクサト5A人工衛星から35分後に最初の信号がやって来た。衛星は、飛行を続けている。この飛行は4か月続く。のちに試験を行ない、人工衛星は運用される。」と述べた。
カライスマイロール氏は、5Aに続き5Bと6A人工衛星が打ち上げられると述べて、「現在製造が終わり試験が行われているテュルクサト5B人工衛星も6月に打ち上げが予定されている」と述べた。
純国産トルコ製のテュルクサト6Aに関するとりくみも続いていると伝えたカライスマイルオール氏は、テュルクサト6Aも2022年の初めに打ち上げが計画されていると述べた。
未来に方向性を示すこのような重大なプロジェクトが、若者の前途と視野を開いたことを強調したカライスマイロール氏は、先述の研究がいっそう向上しながら続けられると述べた。
トルコの運輸とインフラにおける成功裏のとりくみが宇宙空間でも続いていくと強調したカライスマイルオール氏は、「私たちは世界に力と存在感を見せつけている。今後も宇宙と人工衛星のとりくみを続けていく」と発言した。
カライスマイルオール氏は、先述の発展の末に、宇宙空間に人間を送るプロジェクトが行われることにも触れて、若い世代がこのテーマに非常に興味があり、将来的にもこのようなこと(有人飛行)が実現されるだろう、ということを付け加えた。
 

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( 翻訳者:関口ひなた )
( 記事ID:50480 )