アメリカのボックスオフィスの年間売上高は2020年に80%減少し220万ドルとなり、中国のボックスオフィスの売上高27億ドルに次いだ。
世界最大の映画市場ハリウッドを中国映画が初めて追い抜いたが、映画館の閉館や多くの作品の上映の停止を伴うコロナウイルス流行の危機のために、全世界のボックスオフィスの総収入は70%以上減少するという事態に直面している。
2020年1月1日から12月31日までの間にアメリカの映画館で販売されたチケット数は23億枚に達した。2019年に販売された114億枚のチケットと比較して大幅に減少し、この40年間でのアメリカの映画館チケット販売総額の中で最小である。
世界水準でもまた、昨年[2019年]は425億枚だったが、2020年のチケット販売総額は115億~120億枚となった。
今年初めてアメリカのボックスオフィスの年間総売上高を上回った中国映画も、2020年に映画愛好家に販売したチケットの枚数は約27億枚[訳注;原文では約2.7枚となっているが誤りと思われる]だった。
管虎(グウェン・フー)監督による歴史ドラマ『八佰(原題)』(英題:The Eight Hundred)は4億4000万ドルを売り上げ、2020年の興行成績1位の映画となった。また、7人の監督の共同制作による別の中国映画『愛しの故郷』(原題:我和我的家郷、英題:My People My Homeland)は4億5800万ドルを売り上げ、同第2位となった。過去数年、世界の映画年間興行収入リストの上位は、しばしばハリウッド作品によって独占されていた。
アディル・エル・アルビとビラル・ファラーの共同制作『バッドボーイズ フォー・ライフ』(原題:Bad Boys for Life)は4億1300万ドルを売り上げ、今年[2020年]世界で最も売れたハリウッド映画となり、第3位にランクインした。クリストファー・ノーラン監督による『TENET テネット』もまた総計3億6200万を売り上げ、第4位に名を連ねた。ノーラン監督によるこの映画は、コロナ禍で一般に公開された最初のハリウッド映画だった。
ハリウッドの重要な作品の多くは上映日を2021年に延期しており、一部の作品は一般公開にオンライン上映システムを選択している。
2020年、どの国でも新型コロナウイルスの流行の悪影響を免れた映画館はなかった。中国映画でさえ、ボックスオフィスの売り上げは70%減少し、2019年は約90億ドルだったものが、27億ドルの売り上げとなった。
エンターテインメント、メディア、パブリッシングの世界でのマーケティング情報の分析を専門とするComScoreのCEOであるポール・ダルガラブディアン氏は、2021年は映画史上最も重要な年であると述べ、実際、それは多くの非仮想ビジネスが大きな課題に直面した悲劇的な2020年と[未来]の間の架橋であると説明した。/イラン学生通信
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( 翻訳者:SN )
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