国民教育省、対面教育についての発表「2月15日からオンライン始業」
2021年02月13日付 Hurriyet 紙

[高校の]2020-2021年度の後期の授業は、2月15日(月)より、オンラインで開始される。国民教育省は、12年生(日本の高校3年生に相当)[の授業を]3月1日からは教室内での生徒同士の間隔を空けた上、対面で行うことを発表した。対面授業への参加は希望制となり、生徒に対し出席の強制はされない方針。

中等教育機関(高校4年課程を指す)*のすべての学年で、前期に実施されなかった定期テストは、3月1日から2週間以内に実施される。定期テストは必要な対策がとられた上で実施され、前期の行事は3月19日までにオンラインで行われる。県をまたぐ移動の削減を目的として、対面授業が実施されない学年の生徒は、希望に応じて、北キプロス・トルコ共和国を含む居住地域にある同種の教育機関で定期テストを受験できる。

■対面授業は希望制

対面授業への参加は希望に応じて行われ、出席の強制はされない方針。ただし、教育機関による生徒の出席の管理と対面授業への対策の実施を目的として、対面授業に参加しない生徒は、保護者が新型コロナウイルスに関する何らかの理由で生徒を対面授業に出席させない旨を文書で学校長に提出することが必要になる。

■授業時間は週最低16時間

12年生の対面授業の授業時間は、週に最低16時間、最高24時間の範囲で学校長が決定する。

■職業高校は2月15日から

職業高校では、前期から企業で技術教育を受ける生徒と、後期に授業への出席を望む生徒の状況が考慮され、2月15日から授業が再開される予定。

■オンライン授業は継続

対面授業が予定されていない12年生の授業と、他の学年の授業はオンラインで行われる。生徒の学習評価では、対面授業とオンライン授業で扱ったすべての単元が問われる。

■特別支援教育

特別教育案内・相談総局に属する中等教育機関にあたる特別支援学校・特別支援学級においても、2月15日からオンライン授業が開始される。3月1日以降は、すべての特別支援学校・特別支援学級が週5日の対面授業に移る。

■定期テストは3月1日から

中等教育機関のすべての学年で、前期に実施されなかった定期テストは、3月1日から2週間以内に、それぞれの教科主任による会議の上、新型コロナウイルス対策を施した上で、学校において対面で実施される。

前期に実施されなかった定期テストの範囲は、2020年11月1日までに授業で扱った内容に限られる。

追試験(sorumluluk sınavları)は3月1日から31日までの期間に学校長が実施する。追試験は50点以上取得した生徒が合格とみなされる。大学進学準備過程から1つ上の学年への進級要件を満たした生徒と、合格した大学に卒業を証明する必要がある生徒が追試験を受験できる。

■希望者は居住地域で受験

県をまたいだ移動の削減のため、対面で授業を行わない学年の生徒は要望に応じて、北キプロス・トルコ共和国を含めた居住地域にある、自身が通う教育機関と同種の学校で定期テストを受験できる。居住地域に同種の学校がない場合は、同等の課程を設置している公立・私立学校で受験できる。

職業高校、美術高校、スポーツ高校の生徒は、居住する地域に近い県・郡にある、通学している学校と同種の学校か学科で定期テストを受験できる。

■学習評価は全ての授業が対象

2020-2021年度の後期の学習評価は、週あたりの授業時間に関係なく、すべての授業につき、生徒の定期テスト・授業参加・出席に基づく平常点(performans puanı)とともに評価の対象となる宿題によって行われる。

■後期最初の定期テストは4月16日まで

2020-2021年度の後期に実施される最初の定期テストは、2021年4月16日までに実施される。学校長により、対面での実施が保障される。

何らかの理由で定期テストを受験できない生徒、学校が事由を正当と認める生徒は、教科主任が指定する日に受験する。自身あるいは家族が持病をもつ生徒は、改めて学校内で隔離の上、受験する。


訳者注
* 日本では小学校が初等教育、中学校が前期中等教育、高校が後期中等教育に分類されるのに対して、トルコでは小学校が前期初等教育、中学校が後期初等教育、高校が中等教育に分類される。また、年限はそれぞれ4年間で、合計12年が義務教育。

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( 翻訳者:麻生充仁 )
( 記事ID:50673 )