イスタンブルで勢いを見せた降雪はアナトリア側の黒海沿岸やイスタンブル東では見られなかった。気象予報士会科学委員会会長のProf. Dr.オルハン・シェン氏は、「市内では雪が5-10cm積もった。海沿いでは積雪はわずかだった。海は陸に比べ暖かいためマルマラ地方では10-11℃、黒海地方では9-10℃、この気温により海沿いの、例えばリヴァやシレといった低地では積雪はなかったが、高台には雪が積もった」と説明した。シェン氏はさらに降雪は水曜日に収束するだろうとした。
ベイコズやその村々が白銀一面となった一方、リヴァやシレには雪は降らなかった。気象予報士会科学委員会会長のProf. Dr.オルハン・シェン氏がデミルオレン通信(DHA)に説明した。シェン氏は「降雪は水曜夜に止むでしょう。木金は雪とならないでしょう。日曜日の降雪と月曜日は少し違います。日曜日、気温は下がりませんでしたが、それは私たちが予想した通りとなりました。ソーシャルメディアのマイナス20℃、1.5mの雪といったデマニュースに対処しようとするも一向に出来ませんでした。そういったことは元よりなかったのです。気温は0℃にも下がりませんでした。夜に少し下がりました。そのため、地面に落ちた雪はすぐ溶け始めました。なので市内では5-10cm積もりました。海沿いでは積雪はわずかでした。海は陸に比べ暖かいためマルマラ地方では10-11℃、黒海地方では9-10℃、この気温では海沿いの場所、例えばリヴァやシレといった低地では積雪はありませんでしたが高台では積もりました」と話した。
■「イスタンブルの雪模様は水曜日で終わる」
気象庁の計測によれば市内の積雪量は2-3cmだったと述べるシェン氏は、「200m上ったところでは積雪は30cmにまでなりました。地表高度1000-2000mの雲がある場所の天候の流れを見てみると、北から雲が来始めました。昨日の地中海上から来た南からの前線により雪となりました。今は黒海上から来て、時折雪となるでしょう。海上から来たため少し強くなるかもしれません。気温も今日明日は少し下がり、さらに約2℃下がるでしょう。そのため、時折吹雪となって雪が降るでしょう。夜間は気温が下がり、凍結する可能性が非常に高いです。これは市内についてです。水曜日は雪が弱まり止むでしょう」と述べた。
■「計算は容易ではない」
シェン氏は、「大気におけるこの計算は容易なものではありません。先の見通しや予測は簡単ではありません。画像だけを見て予測をした場合、-20℃にもなるし、0mや1.5mの雪も2cmになります。大気のほんのわずかな動きも変化につながります。いつもこの例えを出しますが、アフリカの蝶一羽の羽ばたきでさえも北半球の気候といったものを変えることができます。真の気象予報士は長期的な予測はしません。3月は涼しい、もしくは肌寒くなる、または降雨が少ない、多くなるという予測はできます。そうでなければ15日後に雪が降ると言うのは占いの類になってきます。来月2月末、3月初めに雪になるかどうかは日が近づくにしたがって見てみないといけません」と話した。
■「-3℃になっていたらさらに雪が積もっただろう」
Prof. Dr.オルハン・シェン氏は海抜および北向きの山腹が特に重要だと強調し、「リヴァの海沿いやビュユクチェキメでは、湖が気温に影響しています。ですが、もし気温が-2℃や-3℃に下がっていたら海沿いや山頂に関係なく雪が降ったでしょう。ほぼリミットにありました。都市化の影響も関わっています。すでに危機的状況にある降雪気温は4-5℃に上がっています。この気温では雪は降りますが溶けます。1-2日間の降雪はより厳しくなるでしょう。気温が下がり、雪も地面で凍結する可能性が高いです」と述べた。
■村人らは商売できずも降雪に喜ぶ
リヴァに向かう村道でオーガニック製品を販売する市民らは、降雪は販売に影響したが雪が降って非常に嬉しいと話した。約7-8年の間地域にここまでの雪は降らなかったと言う市民は、雪は恵みであり、水資源についての状況に満足していると加えた。市民らは、コロナ禍で販売が大きく影響を受けたといい、特に人々が週末リヴァ方面に来てオーガニック製品を購入していたが、週末の規制により状況はあまり芳しくないとした。ベイコズやその村々、マフメト・シェヴケト・パシャ地区、アリ・バハドゥル村、オルネキキョイやアクババで強い降雪となった一方、そこに近接するリヴァやたった4-5km離れた場所には全く降雪がなかったことが注意を引いた。
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( 翻訳者:安井 悠 )
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