EU「キプロス問題に解決の希望はある」
2021年03月06日付 Cumhuriyet 紙
EUのボレル外相は、キプロスでトルコ系とギリシャ系それぞれの代表と行った会談のあと、キプロス問題には簡単ではないにしても解決の希望があると語り、EUは交渉再開を支持することを明かした。
欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル外交安全保障上級代表は、南キプロスのニコス・アナスタシアディス代表、北キプロス・トルコ共和国のエルスィン・タタル大統領と、レフコシャ(ニコシア)において別々に会談を行い、書面で声明を発表した。
キプロスの両首脳との会談を「歩むべき道は困難だが解決の希望はある」との信念をもって終えたと語るボレル外相は、4月末にジュネーブで行われる5+1非公式会合に向け、両首脳が合意に向けた準備をすることへの支持を伝えたことを明かした。
ボレル外相は、「EUはキプロス問題についての解決プロセスが国連の支援のもと最短で再開されることを支持する」と述べた。
協議は国連が作る枠組みに沿って行われ、最初からのやり直しにはならないと語るボレル外相は、「解決プロセスは簡単にはいかないだろうが、すべてのキプロス住民、ヨーロッパ、ひいては地域の安定に資する」と話す。
国連のアントニオ・グテレス事務総長は4月27日から29日にかけてスイスのジュネーブでキプロス問題を扱う5+1非公式会合を計画しており、この場で交渉が行われる予定だ。
EUは、キプロス双方と保証国であるトルコ、ギリシャ、イギリスが参加するこの5+1会合に、オブザーバーとしての参加を望んでいる。
北キプロス・トルコ共和国のタタル大統領は、きのうのボレル外相との会談のあと、「ジュネーブで行われる5+1会合にEUがオブザーバーとして参加することは不当で、受け入れられない。EUが中立であることなど望めそうもない」と語った。
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( 翻訳者:麻生充仁 )
( 記事ID:50747 )