テルアヴィヴ関係の正常化について、イスラエルのネタニヤフ首相が初めて発言した。ネタニヤフ首相は、バトヤムでの選挙演説で、「我々はトルコとも交渉している。これは良い進展だ」と語った。
トルコ・イスラエル間の関係正常化プロセスに関して、テルアヴィヴ行政から次々と好意的なメッセージが届いている。エネルギー省のユヴァル・シュタイニッツ大臣は、イスラエルにはトルコと協力する準備があると話し、今回はイスラエルのネタニヤフ首相が初めて声明を出した。
ネタニヤフ首相は昨日、選挙運動の一環としてバトヤムの有権者たちと集った。非公開の会議に臨み、トルコとの関係正常化プロセスに関する質問に対し、「トルコと交渉しているところだ。交渉は良い方向に進んでいる」と答えた。
ネタニヤフ首相は、東黒海周辺の諸隣国との関係は、地域の繁栄と平和のため極めて重要であると話した。
■ネタニヤフが本日行う予定であったアラブ首長国連邦への訪問は三度取りやめられる見込み
ヨルダン経由でアラブ首長国連邦へ向かう飛行ルートがヨルダンから未だ承認を得られていないことから、ネタニヤフ首相の今回の訪問は取りやめられる見込みであると明らかにされた。
イスラエルのビンヤミン・ネタニヤフ首相が本日行う予定であったアラブ首長国連邦(UAE)への公式訪問は再び取りやめられることが明らかにされた。
イスラエル公共放送局(KAN)によると、首相官邸の文書声明に、サラ・ネタニヤフ首相夫人が虫垂炎のために西イェルサレムのハダサ・アインカリム病院に搬送され、数日間入院すると記載された。
報道によると、ネタニヤフ首相はサラ・ネタニヤフさんの診療期間中、妻に付き添うという。
一方タイムズ・オブ・イスラエル誌は、首相府に近い情報源に基づくニュースとして、ネタニヤフ首相がヨルダン経由でUAEに向かう飛行ルートがヨルダンに未だ承認されていないことを理由に、UAE訪問を取りやめるつもりであることを伝えた。
ニュースでは昨日、ヨルダンのヒュセイン・ビン・アブドゥッラー皇太子が、占領下の東イェルサレムにあるアル・アクサー・モスクへの訪問を予定していたが、イスラエル治安当局との間に起きた不和によりこれが取りやめられたことから、アンマンがこのルートを検討していることが報じられた。
一方イェディオト・アハロノト誌も、首相府に近いイスラエルの情報筋の見解では、ネタニヤフ首相は間違いなく訪問を取りやめる方向であることを強調した。
ネタニヤフ首相は、イスラエルとUAEの正常化合意の後、初のアブダビへの公式訪問を予定していた。イスラエル当局は、この状況に関してまだ明確な声明を出していない。
ネタニヤフ首相は、初回を2020年12月、次が1月と、2度UAEを訪問する計画であったが、この訪問は様々な要因によって延期されている。
イスラエルとUAEは、2020年9月15日に米ホワイトハウスで行われた式典で国交正常化の合意文書に署名している。
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( 翻訳者:小鉄礼子 )
( 記事ID:50776 )