ヴァンやディヤルバクルでノールーズ(ネヴルーズ)の祝祭はじまる
2021年03月21日付 Hurriyet 紙


ヴァン県でのノールーズ(ネヴルーズ)の祝祭では、あわやという事態も生じた。ノールーズの炎を焚こうとしたところ、突然着火してしまい、2人(うち1人は女性)が炎に巻き込まれ炎上の危険にさらされた。この祝祭に参加するためにディヤルバクル県およびヴァン県を訪れた人々は、(新型コロナ対策の)HESコードを確認された上で参加が許可された。

■ヴァン県では

ヴァン県当局の許可を得て、人民の民主主義党(HDP)によるノールーズ祭は、ヴァン城の南にあるアタテュルク文化公園で開催された。会場では警察による徹底した警備体制が敷かれ、来場者は2か所の警備バリケードそれぞれで火器携帯の有無を確かめるためにボディチェックを受けた。

写真:ヴァン県ではノールーズの炎が焚かれる際、危険な炎上のひとこまも

このノールーズ祝祭イベントには、民主的諸地域党(DBP)の共同議長であり、ディヤルバクル県選出議員でもあるサリハ・アイデニズ議員、HDP所属ヴァン県選出のセザイ・テメッリ議員といった、地元議員らも参加。祝祭は朝9時にスタートし、設置された警備ポイントで任務にあたる警察チームは、コロナ・ウイルス対策として防護服、マスク、フェイスシールドを着用している姿がみられた。祝祭イベントの参加者らは、アーティストの歌に併せてハライを踊った。またその際、関係者が再三、イベント参加者マスク着用の注意喚起を行った。

この祝祭イベントは午後3時に終了。解散時にも警察による徹底した警備措置が講じられ、イベント開催中にも警備目的ヘリコプターが周辺を飛行していた。

■ノールーズの炎着火時にあわや炎上

会場でノールーズの炎を着火しようとした際、2人(うち1人は女性)炎に巻き込まれた。2人に怪我はなかったが、その際周囲の人々、携帯電話で撮影する場面が見られた。

■ディヤルバクル

HDPが催し、政党および市民団体組織が参加したノールーズのお祝いは、ディヤルバクル県当局の許可したことでバーラル区のノールーズ公園で行われた。昨年コロナのパンデミックのために行われなかったノールーズは、今年はコロナにもかかわらず実施された。
午前中にお祝いの催しがなされたノールーズ公園にやってきた人々は、警察が設けた5か所のチェックポイントから会場に入っていた。警察はノールーズ公園に入る人々に対してHESコードのチェックを行った。ノールーズのお祝いのために、この地域の多くの通りは車の乗り入れ禁止となる一方でこの地域の警備のために5000人の警官が動員された。
ノールーズ組織委員会のメンバーは、お祝を行う人々にしばしば警告のアナウンスを行った。トルコ語、クルド語、ザザ語で行われたアナウンスでは、コロナ・ウイルスへの警戒措置をとるよう人々に求めていた。

■逮捕30名以上

ノールーズ祝祭イベントの会場では、HDP党旗に加えて、テロ組織指導者アブドゥッラー・オジャランの写真や、テロ組織であるクルディスタン労働者党(PKK)を表す布きれ、違法プラカードもみられた。これを受けて警察チームは、ノールーズ組織委員会の役員らに、会場内のプラカードや写真を撤去するよう要請。しかし違法プラカードを撤去するようにというステージからの警告に注意が払われることはなかった。
一方、ノールーズ会場で治安対策にあたっていた警察チームは、さまざまな容疑で30人以上が逮捕されたと報告した。

■トゥンジェリ県では

トゥンジェリ県でのノールーズの祝祭は、政党のほか、さまざまな市民団体やNGO組織により開催された。ノールーズ祝祭イベントはセイト・ルザ広場で開催され、HDP所属トゥンジェリ県選出アリジャン・オンルュ議員、ファーティフ・メフメット・マチオール市長、労働党のセルマ・ギュルカン副党首、そして多数の市民団体、政党代表、市民らが参加し、炎を燃やし、ハライを踊ってノールーズを祝った。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:50816 )