シャルリー・エブド誌編集委員へ大統領侮辱で訴え
2021年03月26日付 Milliyet 紙

速報によると、アンカラ共和国検察庁は、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領を標的としたシャルリー・エブド誌の表紙の侮辱的な内容を含んだ画像に関して、同誌の役員であるアリス・ペティ氏、ジェラール・ビアール氏、ユーリン・セリニャック氏、ローラン・スーリソー氏を「共和国に対する侮辱」の罪で4年間の懲役を求刑する告訴を行なった。

アンカラ共和国検察庁は、フランスの雑誌シャルリー・エブド誌の2020年910月28日号でレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の写真を使用した風刺画について「共和国に対する侮辱」の罪を適用するという内容の告訴状を発行した。告訴状では、この罪がトルコ国外のトルコ人もしくは外国人によって犯された場合はトルコ国内の法が適用されるとトルコ刑法(TCK)により定められているという旨が記述されており、同誌のユーリン・セリニャック出版ディレクター、ジェラール・ビアール執筆ディレクター、ローラン・スーリソー編集長、風刺画家のアリス・ペティ氏が一連の犯罪行為に責任を持つと述べられている。

関連の書誌を翻訳し被告人の供述を取るためにフランスの関係当局に査問要求がなされているということで、この査問要求に回答するかどうか、あるいは受け入れるかどうかはフランスの関係当局が決めるということだ。検察庁は、エルドアン大統領を標的にした風刺画は醜悪、卑猥、攻撃的、侮辱的、下品な感情を呼び起こすことを目的にしているとしたうえで、以下のように述べている。

「問題の風刺画は出版の自由、表現の自由の範囲を逸脱しており、共和国の名誉・尊厳を明白な形で侵害する意図をもった世論を形成している。この行為は5237条からなるトルコ刑法の第299条にある「共和国に対する侮辱」の犯罪にあたり、本件に責任を持つ同誌のユーリン・セリニャック出版ディレクター、ジェラール・ビアール執筆ディレクター、ローラン・スーリソー編集長、風刺画家のアリス・ペティ氏が、収集された証拠により共和国の名誉・尊厳への攻撃・侮辱が含まれた出版行為を理由に処罰されることを要求する」

告訴状では、被告人に対して「共和国に対する侮辱」の罪で1年〜4年の懲役刑が求刑されている。

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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:50838 )