EU閣僚のトルコ訪問の後に発生した外交儀礼問題の第二幕が始まった。CNNトルコの情報によると、EU閣僚の歓迎のために出された食事が外交儀礼面での大きな緊張を引き起こしたということだ。
EU閣僚のトルコ訪問が終了した。訪問メンバーの間で外交儀礼に関する議論が残された。CNNトルコの情報によると、外交儀礼に関する議論が起こったのは会談のときだけではなかった。EU閣僚の歓迎のために出された食事も外交儀礼面での大きな緊張を招く寸前だったということだ。詳細な背景についてセナ・アルカンが報じている。
EU(欧州連合)理事会のシャルル・ミシェル議長と欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン議長のトルコ訪問の際、外交儀礼と椅子について議論が起こった。
この訪問ではミシェル氏だけに儀典チームが付き、フォン・デア・ライエン氏には儀典チームは付かなかった。ここではフォン・デア・ライエン氏は外交上同等であるにもかかわらず、近くのソファに座ることを余儀なくされた。
外交儀礼に近くで関わっていた人がCNNトルコの取材を受け、会談だけではなく出された食事についても外交儀礼上の大きな議論を引き起こしていると明かした。
■食事で2番目の危機寸前に
この議論の原因となったのは食事用のテーブルだ。情報筋によると、食事での2番目の危機はトルコの儀典チームが介入したことで限定的なものに留まったということだ。
ミシェル氏に付いた儀典チームは、食事で閣僚にあてがわれた高い椅子について、外交儀礼上の理由でミシェル氏とエルドアン大統領による使用を求めた。
また儀典チームは、エルドアン大統領が2人を同格にしてミシェル氏とフォン・デア・ライエン氏に挟まれる形で座ることに対して「外交儀礼上相応しくない」と言って反対した。
トルコの責任者らは、ミシェル氏の儀典チームの振る舞いにより、明らかにされていた外交儀礼を適用し、エルドアン大統領はミシェル氏と向かい合わせで座った。しかし、フォン・デア・ライエン氏をより低い椅子に座らせないためにトルコの儀典チームが介入した。こうして、フォン・デア・ライエン氏も閣僚にあてがわれた高い椅子に座った。
EUのシステムでは、欧州理事会の議長は国家でいうと大統領の地位に、欧州委員会の議長は首相の地位にある。しかし、外交儀礼上はこの2つの地位は同等だ。トルコもこのルールに従って、以前は同等の外交儀礼を適用していたことが指摘されている。
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( 翻訳者:神谷亮平 )
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