KKTC(北キプロス・トルコ共和国)憲法裁判所は、世俗主義を脅かしたとして、政府機関である宗教局のコーラン学校を授業停止処分にした。この件はトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣のニコシア訪問に際して重要議題となった。
チャヴシュオール外務大臣は、エルスィン・タタルKKTC大統領と、KKTC大統領府で、北キプロス問題について共同記者会見を行った。チャヴシュオール外務大臣は会見で、KKTC憲法裁判所による決定はトルコ国内でも注目を集めたとし、「最初に申し上げると、この決定は政治性を含んだものだ。タイミングも恣意的であり、決定はラマザン月の初週に下されている」と述べた。
■何者かの扇動
エルシン・タタルKKTC大統領も、「我々としても極めて遺憾である。何者かの扇動によって下された決定だ。コーラン学校は適切な法改正を経て、今後も宗教局内で継続される。国民教育相も適切な監査を行う」と話した。エルサン・サネルKKTC副大統領も、コーラン学校の停止などということは、今後は議論の対象にもならないだろうと述べた。
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( 翻訳者:田辺清鼓 )
( 記事ID:50922 )