ブラジル型の新型コロナウイルスが港から流入し拡大するおそれはなし ブラジルからイランへの航行日数は50日
2021年04月12日付 Iran 紙


 港湾海事機構の港務担当副長官は、「船舶がブラジルからイランの港へ航行するのに約40日から50日かかり、もしその船舶のスタッフや乗組員のうち1人が感染しても、この間に回復し検疫期間も終えてしまうか、あるいはすでに検疫期間を満了してしまっている」と述べた。

 ファルハード・モンタセル・クーフサーリー港務担当副長官は、ブラジル型の新型コロナウイルスが南部の港、特に大半の船舶がブラジル産の穀物を積んで停泊するバンダレ・エマーム[訳注:イランのフーゼスターン州にある港町]から流入し拡大するという憶測から生じた懸念について、「そのような状況は非常に現実的ではない。というのも船舶がブラジルからイランの港まで航行するのに約40日から50日かかり、もしその船舶のスタッフや乗組員のうち1人が感染しても、この間に回復し検疫期間も終えてしまうか、あるいはすでに検疫期間を満了してしまっているからである」と述べた。

 同氏は続けて、「ブラジル型の新型コロナウイルスが港から流入するという憶測に関わるこれらの問題は深刻なものではない。当然のことながら、我が国の大半の都市や地域が新型コロナウイルス蔓延レベルの色分け図において赤色になった時は、港におけるイラン船舶の往来に対して他の国々も神経質になる可能性があることに留意しなければならない」と述べた。

 「港湾都市の人々は、ブラジルを出港する船舶の航行に起因してブラジル型の新型コロナウイルスが感染を拡大する可能性を心配する必要はない」と港務担当副長官は強調した。

 クーフサーリー氏は「船舶の乗組員が遵守する基準を考慮すれば、集団で新型コロナウイルスに感染すること、あるいは乗組員の中に感染者が含まれていることは極めて非現実的だ。一方で新型コロナウイルスの感染拡大後、各船舶の司令官と船長は港における乗組員の下船を許可していない」と述べた。

 同氏は、今に至るまで新型コロナウイルスにより汚染された船舶がイランの港に停泊したことがあるのか、との問いに対して、「この状況下においてどの港でも停泊したことはない。現在は全ての港が通常の状態であり、港におけるイラン船舶と外国の船舶の作業員の感染事例は全く報告されていない」と強調した。

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( 翻訳者:OI )
( 記事ID:50930 )