エルドアン大統領からアルメニア大司教へ書簡「オスマン・アルメニア人を追悼」
2021年04月25日付 Hurriyet 紙
エルドアン大統領は、トルコ・アルメニア総主教のサハク・マシャルヤン大司教に宛てた書簡において「第一次世界大戦の厳しい条件の下、命を落とされたオスマン・アルメニア人を敬意をもって追悼し、その子孫の方々にお悔やみ申し上げます」と述べた。
1915年事件の追悼記念日のため、トルコ・アルメニア総主教のサハク・マシャルヤン大司教にメッセージを寄せたタイイプ・エルドアン大統領は、「亡くなられたオスマン・アルメニア人を敬意をもって追悼し、子孫の方々にお悔やみ申し上げます」と述べた。
■介入の手段にされた
「私たちはこの地に何世紀もの間平和に共存し、トルコの新月旗の庇護のもと心安らかにいます。私たちを団結させるものは利益でも勘定でもありません。私たちを団結させるものは同じ国、同じ価値、同じ高い理想に対する親密なつながりです」とエルドアン大統領は述べ、次のように続けた。「歴史学者たちがすべき議論が、第三者により政治化され、我が国への介入の手段とされたことは、誰の利益にもなりませんでした。ただ単に心の中で過去が残した苦しみの上にアイデンティティを形成することは新しい世代にも大きな不義にあたると信じています。私たちがトルコ人およびアルメニア人としてあらゆる障害を共に乗り越える成熟さにたどり着いたということを、もはや明らかにする必要があります。」
■アルメニア政府との関係発展の準備は整っている
エルドアン大統領は、アルメニアとの良い隣国関係および敬意の上に築かれた関係を発展させていく準備はできていると改めて言及し、「ナゴルノ・カラバフ危機の解決後、声を大にしてこの呼びかけを今一度新たにしました。同じ呼びかけを繰り返します。喜びを分かち合うこと、痛みを共にすること、歴史から正しい教訓を得て未来を創ることは私たちの掌中にあります。就いてはトルコは自らの責任を果たし続けます。国民の分かち難い一部であるアルメニア市民の、我が国が進めているこの闘いへの心からの支援に感謝いたします。」と表明した。
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( 翻訳者:安井 悠 )
( 記事ID:50957 )