ヨルダン:イスラエルによる水資源の政治利用
2021年05月04日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ヨルダンにおける水不足… 自然危機の深刻な増加… それを政治利用するためのイスラエルの奮闘

【アンマン:アナトリア通信】

ヨルダンでは水不足の危機の深刻化の兆候が現れているが、この危機は水源の乏しさにおいて世界で2番目とされているこの国では今に始まったことではない。

この自然危機は水源の不足と雨水からなる地下水への過度な依存に起因し、パレスチナ問題に対するヨルダン政府の姿勢を理由とするイスラエル側からの強まる政治利用にさらされ始めている。

イスラエルメディアは、今年4月上旬にイスラエル政府が、2010年に二国間で署名された協定に従って、水の追加供給についてのヨルダンからの請求に応じたことを明らかにした。この協定は1994年に署名された「ワーディー・アラバ」平和条約から生じたものだ。

「イェディオト・アハロノト」紙はこの(水の)増加量について明らかにすることなく、請求された追加供給が「ワーディー・アラバ」条約で定めた量を超過していると報じた。

しかし、ヨルダンの水・灌漑省のムハンマド・ナッジャール大臣は権威ある「マムラカ」テレビで先日行われたインタビューにおいて、「平和条約の規定によると、我々が昨年までイスラエルから購入している最大量は1000万立方メートルだった。今年は800万立方メートルの追加を要求したが、彼らは300万立方メートルのみ供給予定である。残りの量を我々が賄える可能性を彼らは探っている」と明らかにした。


(後略)

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( 翻訳者:ヘス木有那 )
( 記事ID:51063 )