国産ワクチンの最新動向は引き続き変化している。保健省に提出された、カイセリで開発された国産ワクチン候補のフェーズ2報告書によれば、被験者250人に対する治験後、被験者の100%、つまり全員に抗体ができたことがわかった。
電話先の声が「悪い知らせがあります」と言った時、正直少し心配になった。エルジエス大学の良クリニック実践研究センター(İKUM)からの電話だった。私が被験者として2回のワクチン接種を受けたフェーズ2活動が完了し、「暗号が解かれ」、フェーズ2に参加した被験者250人のうち誰にワクチンが、誰にプラセボ(空ワクチン)が打たれたのかが明らかになったのだった。私はプラセボが接種された約50人に含まれる。3月に始まったプロセスでは、毎週カイセリに行き接種後の抗体レベルを見るために採血した。約2ヶ月間の濃密でテンポのあるプロセスだった。プラセボもこの活動の重要な一要素であるため、私はこのプロセスに必要な被験者として貢献したことに満足していた。
■有効性の証
本当の関心は、この電話の後に現れ始めた。なぜなら真に重要なのはワクチン接種グループの被験者の血液中の抗体レベルだったからだ。少し前にこのプロセスは完了した。結果はレポート化され保健省に提出された。公式発表は保健省によりなされるが、私は被験者全員に抗体ができたことを知った。さらには予想以上の値が出た被験者もいるそうだ。専門家はデータがかなり良好であることを述べ、満足いくものと話している。なぜならこの状況はワクチンが効果を発揮することを示しているからだ。
■最後の曲がり角:フェーズ3
今後最も重大なプロセスはフェーズ3である…。月末にはこのプロセスが開始する。ワクチン候補にどれほど免疫性があるのかがはっきりとこの活動でわかることとなる。フェーズ3は1万人近くの被験者によって国際水準で実施されることが期待されている。もし結果が同じく良好となれば、すぐに「緊急使用承認」が取得可能となり、量産に移行することとなる。オズダレンデリ氏は、「フェーズ3にも期待しています。願わくば年末にはトルコがワクチンとの出会いを果たし、人々はそれぞれの生活を取り戻すでしょう」と話している。
■ヒュリイェト紙はいつもそこにいた
ヒュリイェト紙は、国産ワクチン開発の取り組みを当初から間近で追った。
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( 翻訳者:安井 悠 )
( 記事ID:51097 )