モロッコ:世界銀行による一億ドルの新規融資が決定
2021年06月12日付 al-Quds al-Arabi 紙


■世界銀行からモロッコへ1億ドルの新規融資

【ラバート:アナトリア通信】

世界銀行は金曜日、自然災害の影響に耐える国力の強化のため、モロッコに対し1億ドルの新規融資を行うと発表した。

同銀行はアナトリア通信が確認した声明のなかで、「この資金は、災害危機の統合管理およびそれらへの対抗に関する現行プログラムの範囲を拡大するために用いられる」と述べた。また、「我々は、災害危機の管理にあたってのモロッコの制度的能力の向上、およびリスク制御を目的とした投資を目指している」と述べた。

記事によると、世界銀行の北アフリカ地域担当局長ジェスコ・ヘンチェル氏は、「人と経済を自然災害から保護することで、モロッコは年間8億ドル以上を確保できる可能性がある」と述べた。同氏は、「モロッコが気候変動に関するリスクにさらされていることを鑑みると、自然災害のリスクに対する耐久力を高めることも同様に重要な投資である」とした。

世界銀行によれば、同銀行は「過去数年間、モロッコにおける災害危機管理の取り組みに対する支援の強化に努めてきた」。また「同支援は、財政支援から先端技術に関するアドバイスまで多岐にわたる」という。

同銀行は2019年、モロッコにおける災害危機に関連する非常事態に対抗するための条件付き融資枠を承認した。2020年4月に全ての融資が完了し、総額は2億7500万ドルに達した。これは、コロナウイルス(Covid-19)の危機に対処するためのモロッコ政府の取り組みを支援するものである。

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( 翻訳者:今井綾香 )
( 記事ID:51183 )