デルタ変異株発生のロシアから観光客の到来に憂慮
2021年06月21日付 Cumhuriyet 紙
トルコをチェックするために来たロシア代表団が6月22日にフライトが開始になると述べたことによって、観光業界は喜ぶと同時に不安を抱いた。観光業者は、ロシアで発生した「デルタ」変異株にもかかわらず、トルコがワクチン未接種の観光客を受け入れることによって、人々の健康が夏に危険にさらされると述べ、ワクチン接種を要件とするのを期待している。ロシア国民にもワクチン接種の条件を設けるかどうか議論されている。
人材ポータルサイトのスーパージョブのアンケートによると、ロシア国民の63%が、強制的なワクチン接種に反対である。支持しているのは、23%である。ロシアがワクチン接種に対して距離を置いていることは、観光業者の間で、ロシアから来ると見られる100万人の観光客に関しワクチン接種を条件とするのが期待されている。
■感染は終わらない
遅れたにもかかわらず喜ばしい決定であると語るトルコ中小ホテル協会エルタン・ウスタオール会長は次のように話した。
「イスタンブルと海岸地域にとっていいことである。しかし、感染は終わっていない。私たちはワクチンを接種しているが、観光客がワクチン未接種で来たとした ら、何が起こるかはわからない。トルコ政府も対策を考えているのを期待している。経済的には喜ばしいことであるが、健康面では対策を講じる必要がある。」
ワクチン未接種でやってくる観光客が危険性をはらんでいると述べたボドゥルム・プロフェッショナル・ホテル支配人協会セルダル・カルチュオール会長も 「やってくる観光客を何の対策もなく受け入れ、観光業界と国民を危険にさらすことになる。ロシアには新しい変異株がある。観光業に従事する者はワクチンを接種したと強調されているが、ワクチンを接種した人はウイルスの保持者になる可能性があるのがわかっている。元々、ここ2年間、観光業界は悲劇的である。今、再びこのような危険を冒して、将来を炎上させない必要がある。」と述べた。
■国内旅行者に焦点を当てよう
カルチュオール会長は、「ロシア人観光客の90%が夏休みの予約をずいぶん前から行っており、ヨーロッパを選んだ。残りの観光客が来たとしても、多くとも150万人の観光客が訪れるだろう。宿泊業界だけでも負債が65億ドルを超える中、うち20億から25億ドルが差し押さえられている中、業界全体の負債は150億ドルを超える中、先の到来する観光客数は何も意味しない。中小業者だけが少し息をつくことができる。本来、私たちは国内旅行者を呼び込む必要がある。それも業界を救うことはできいが、少なくとも命の水となる。」と述べた。
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( 翻訳者:新井慧 )
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