レバノン:燃料価格が前週比で20%上昇
2021年07月08日付 al-Quds al-Arabi 紙
■燃料価格がさらに20%跳ね上がる
【本紙】
国内通貨(レバノンポンド)の為替レートが落ち込むなか、レバノン市場における燃料価格は昨日水曜、先週発表された価格と比較して20.4%上昇した。
水・エネルギー省は昨日、同省が発表した文書の中で、もっとも人気のオクタン価95のガソリン缶(20ℓ)の価格が17.2%上昇し、71,600レバノンポンド(公定レートで47.5米ドル)に達したと述べた。
一方、オクタン価98のガソリン缶価格は17.3%上昇し73,800レバノンポンド(48.8米ドル)に、ディーゼル燃料(軽油)缶価格は20.4%上昇し55,500レバノンポンド(36.75米ドル)になった。
数週前から、レバノンは燃料不足に悩まされている。これによりほとんどのガソリンスタンドが閉鎖され、残りのスタンドでは長い行列が発生している。
レバノンの基礎物資援助プログラムの総額は年間600万ドルに達するが、その半分は燃料へと割り当てられる。また先週、レバノン南部のダイルザフラーニー町では、燃料購入をめぐる混雑のさなか、ナイフや棒を用いた争いが生じ、12人が負傷した。
レバノンの燃料不足の原因は、国内市場の需要に対して十分な量の輸入に必要な外貨準備高が欠乏していることである。公定レートが1米ドルあたり1,510レバノンポンドであるのに対し、闇市場では平均して1米ドルあたり17,500レバノンポンドのレートで取引が行われており、為替が崩壊状態にある。
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( 翻訳者:関夏海 )
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