内戦下でもイード・アドハーを祝いの言葉を交わして喜び合うイエメン人たち
2021年07月21日付 al-Quds al-Arabi 紙

■内戦の傷をものともせずに、イエメン人たちは首都サヌアでイード(祝祭)の雰囲気を守る。

【サヌア:アナトリア通信】

イエメンでは、政情不安や治安悪化によって、多くの民間人が負傷し、国の経済が危機に瀕している。しかしながら首都サヌアのイエメン人は火曜日、イード(祝祭)の礼拝を行ったり、親族を訪ねたり、墓参りに出かけたりしてイード・アドハー(大祭)を祝った。

フーシ派の支配下に置かれている首都サヌアの中心部ジラフ地区のフシューシュ広場では、大勢のイエメン人がイードの礼拝を行った。サヌア市の別の広場や大規模モスクに分散して祈りを捧げた人たちもいた。

内戦下6年目のイード・アドハーを迎える中、彼らは真新しい服を着た子どもたちを連れて熱心にイードの礼拝を行い、喜び合っていた。彼らのほとんどは、家族にできるかぎりの日常必需品を調達するために、朝から晩まで働き続けている。

イードの礼拝の説教師はフシューシュ広場で、参列者たちに、イエメン人が蒙っている困難な状況下での連帯と敬愛を推奨した。また、内戦により働き手を失って、現在なお貧困に苦しみ、生活に窮する者たちや殉教者家族のケアと彼らへの施しを呼びかけた。

参列者の多くがこの(聖なる)機会を祝う幸せを表し「イードの祈りは中止や縮小が許されない風習だ」と述べた。

さらに「イードは特別で素晴らしい行事だ。この期間中は親族の家を訪問し合い、墓参りに出かけて過ごすべきだ」と付け加えた。

そして「今の生活状況は困難を極めるが、親族や友人との愛情や結束が深まるためにも、イードの風習を守り、子どもたちにそれを伝えていかねばならない」と強調した。

(後略)

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( 翻訳者:佐伯麻実 )
( 記事ID:51372 )