タリバン首脳「トルコを敵ではなく同盟者としてみている」
2021年08月15日付 Cumhuriyet 紙
アフガニスタン内務省が、テロ組織タリバンによるカブール攻撃を発表した後、タリバンからトルコに関する声明があった。
アフガニスタン内務省は、タリバンが、首都に進攻した後、政権委譲のため交渉を始めると伝えた。
タリバンのザビフッラー・ムジャーヒド報道官は、インディペンデント紙トルコ語版のアブドゥッラー・ラヒムオール記者に対し、タリバンはカブールを除くアフガニスタン全土を掌握したと述べた。ムジャーヒド報道官は、「カブールの目前にいる」、「いつでもカブールを確保できる」と述べた。ムジャーヒド報道官は、民間人への被害を出さないようにするため、カブールを強制的に確保することは望まないと述べた。
ムジャーヒド報道官は、アフガニスタン政府と交渉を始めたと述べ、「平和的な方法でカブールを手中にする」と強調した。
ムジャーヒド報道官は、「いかなる者の生命にも資産にも被害を出すことを望んでおらず、カブール市民はこれについて心配する必要はない」と強調した。
■「イスラム政府」
ムジャーヒド報道官は、「すべてのアフガニスタン人に奉仕し皆から認められ、誰もが自己を見出すことのできるイスラム政府を樹立する」と述べた。
タリバンの最重要人物のひとりであり、同時に元指導者ムハンマド・オマルの息子であるモッラー・ムハンマド・ヤクブのオフィスも、インディペンデント紙トルコ語版のエミル・エクシオール記者に対し、カブール進攻を開始したと語った。
モッラー・ムハンマド・ヤクブは、「カブールは非常に短い期間で我々の支配下に入ることになる。アフガニスタン・イスラム首長国の勝利を全世界が認めるべきである。我々を認める国々とは密接な関係を築く用意がある」と述べた。
■「いかなる国のアフガニスタン駐屯も許さない」
ヤクブは、アフガニスタンのガニ大統領について、「アフガニスタンにとって大きな問題だった」と述べ、「何千人もの死の責任を負っている人物である。我々の勝利を認めるべきだ」と続けた。
ヤクブは、「アフガニスタン領内にはいかなる国の駐屯も許可しない」と述べ、「短期間の内に、どの国であれアフガニスタン・イスラム首長国の領土を外国の軍隊が占領しているのを確認し次第、必要な措置をとる」と語った。
■「同盟者だと思っている」
ヤクブは、トルコについても語り、「トルコとは密接な関係を築きたい」と述べ、以下のように続けた。
エルドアン大統領が、我々に対し敬意をもって接することを望んでいる。トルコは多くのアフガニスタン人を保護している国であり、我々が密接な関係を築きたいと望んでいる国である。トルコのことは敵ではなく同盟者として見ている。
出展:インディペンデント紙トルコ語版
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:51479 )