トルコ胸部学会員らは、シノバック製ワクチンの影響に関して、多数が参加した2つの調査に署名した。調査によると、ワクチンの副反応の大部分は接種箇所の発疹と痛みとされ、また、不活性ワクチンは安全であると確認された。
トルコ胸部学会員らは、不活性ワクチンである中国製シノバック(コロナバック)の影響について、多数が参加した2つの調査に署名した。調査はアンケート形式で行われ、保健従事者を「S-crnvac」、保健従事者とその近親者を「Ascovid」として、2つグループに分けて実施された。
調査結果によると、コロナバック・ワクチンの副反応は、大部分はワクチン接種箇所の発疹や痛みで、24時間以内に見られる軽い影響とされ、不活性ワクチンは安全であると確認された。Ascovid調査には 2,013人が参加し、コロナバックの接種によって参加者のCovid-19陽性率は4%、入院率は5.5%減少したことが確認された。
トルコ胸部学会の会員であるシェンヌル・オゼン博士は、保健従事者を対象に実施された「S-crnvac」アンケート調査について説明し、「私たちが行った調査で、ワクチンが安全であること、副反応の分析結果の大部分は軽いものであることがわかった」と述べ、研究結果を共有した。
「女性1,039人(64%)、男性589人(36%)の合計1,628人の医療従事者が参加した。参加者のうち、コロナバック・ワクチン1回目接種後は18.4%、2回目接種後は15.6%が副反応を報告した。
副反応の中で最も頻繁に見られたのは、接種箇所の発疹と痛み、頭痛、筋肉・関節痛、動悸、めまい、睡眠障害だった。ワクチンの副反応は、接種後24時間に最も多く見られた。」
■「陽性率は低下」
トルコ胸部学会の第2副会長、ヌルダン・キョクチュルク教授は、医療従事者とその近親者からなる2,013人が参加したアンケート調査の結果、コロナバック・ワクチンが、この病気の対策として有効であることが示しされたとして、「このアンケート調査は、コロナバック・ワクチンが、主に医療従事者からなる集団において有効であることを示した。
ワクチン接種により、Covid-19のPCR検査陽性率は12.1%から8.8%に減少した。同様に、病院で治療を受けている患者の割合は、ワクチン接種によって15.5%から10%に減少した」と述べた。
Ascovid調査には女性1,312人、男性701人の計2,013人が参加し、その結果は以下の通り発表された。
「2,013人がワクチン接種前にPCR検査を受けた。このうち、12.1%がワクチン前PCR検査で陽性であった。PCR陽性者のうちの75.5%、集団全体の9.1%が自宅で療養した一方、15.5%が病院で治療を受けた。ワクチン前の無症状のPCR陽性者は参加者の9%であることが確認された。
調査では、いずれかの検査でPCR陽性となった人の割合は8.8%である一方、このグループの77.4%で軽度のウイルス性上気道感染の徴候が見られ、10%は病院で治療を受けた。」
■コロナウイルス最新状況
保健省による1日ごとのコロナウイルスチャートが、「covid19.saglik.gov.tr」のアドレスで公開された。これによると、33万5,244人がCovid-19の検査を受け、2万6,161人が陽性、221人が亡くなり、回復した人の数は2万4,023人となった。
18歳以上のワクチン1回接種率は84.74%、2回接種率は67.51%となっている。トルコで今日までに行われたワクチン接種の回数は、合計で1億489万4,094回に上った。Covid-19の感染拡大との戦いの中で、この24時間に、計30万878回のワクチン接種が行われた。
1回以上ワクチンを接種した人の割合が最も高い県は、ムーラ、ヤロヴァ、キリス、テキルダー、アマスヤ、アイドゥン、アンタルヤ、エディルネ、チャナッカレ、エスキシェヒルの10県となった。1回以上ワクチンを接種した割合が最も低いのは、ギュミュシュハーネ、シャンルウルファ、ディヤルバクル、バトマン、マルディン、ビンギョル、スィイルト、ムシュ、バイブルト、エラズーの順となった。
ファフレッティン・コジャ保健大臣は、ソーシャルメディアのアカウントで、1日ごとのチャートと1週間の感染者数を共有し、「感染者数は1日前とではなく、平均1週間前と比較するべきである。この1週間は我々に対して警告している。ルールに従い、ワクチンを接種しよう」と述べた。
■「9月17日現在のワクチン1回接種済み教員は92%」
マフムト・オゼル国民教育大臣は、NTVの生中継で、アジェンダについて説明し、質問に答えた。オゼル大臣は、教員のワクチン接種率が日々増加していることを指摘し、次のように話した。
「教員だけでなく、その他の職員においても(ワクチン接種率は)増加している。ワクチンは任意接種となっている。加えて我々は、ワクチンを接種していない場合週2回教職員にPCR検査を義務化した。このプロセスは非常にうまくいっている。8月6日に私が就任した際、ワクチンを1回接種した教員の割合は73%だった。
9月17日現在、教員の1回接種率は92%、トルコ全体では83%である。ここでも8点のトルコ平均を8ポイント上回っていることが目を引く。一方、2回接種済みの教員の数は8月6日には59%だった。9月17日までにはこの割合も80%に達している。その差は20ポイントだ。これについて、教員の皆に感謝している。」
オゼル国民教育大臣は、ある質問に対し、71,320校のうち1校でも感染による学校閉鎖は行われていないが、学級閉鎖はあると述べた。オゼル大臣は、1クラスで2名の感染が発生して、そのクラスでは対面での教育が14日間中止となり、生徒たちはデジタル・プラットフォームを使って自宅で授業を受け続けたと述べ、次のように述べた。
「保健省に1つの提案をした。このクラスの他の生徒たちは、濃厚接触者として記録されているが、まったく症状は出ていない。もし1週間後に生徒たちの保護者がPCR検査を受けることを認め、PCRの結果が陰性となったら、1週間後に教室に戻ることができるようにと。もし保護者がPCR検査を受けることを認めなければ、14日の隔離期間を満了することとする。保健大臣も、実施に向けて肯定的に受け止めた。来週、有識者会議でも検討する。」
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( 翻訳者:永山明子 )
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