シリア人俳優がアレクサンドリア映画祭で語る:「諜報機関はアッラーより恐ろしい」
2021年09月30日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ドゥライド・ラッハーム氏:私はアッラーよりも諜報機関を恐れている

【n.p.:本紙】

シリアの俳優兼監督ドゥライド・ラッハーム氏は、第37回アレクサンドリア映画祭で諜報機関に言及し、話題を集めた。

ドゥライド・ラッハーム氏は、シンポジウムで参加者たちと冗談を交わし、会場は笑いに包まれた。そこで彼は、信仰の本質に関して最近感じたことを披露した。

神との関係を語る中で、たまたま孫と一緒にいたときの経験を通して信仰の本質に思い当たったときのエピソードに触れた。(信仰の本質に到達したのは)孫と一緒にいると雷が鳴って孫が音に怯えたので、神に「主よ、私はあなたを愛しているのに、どうしてあなたは私を怖がらせるのですか」と尋ねた時だった。

そして「神と人間の関係の基本は愛である。どうして我々はその関係と恐怖を混同して、子供たちに『罪を犯した者は罰を受ける』と教えるのか?私は神よりも諜報機関が怖い」と続けた。

さらにドゥライド・ラッハーム氏は、演技でエジプト方言を使わないことにも言及して「役者にとって郷土の言葉は自分のアイデンティティーに他ならない。私がシリア方言以外の方言を使ったら私のアイデンティティーの一部が失われてしまう。だから私はシリア方言にこだわっている」と述べた。

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( 翻訳者:雨宮有希 )
( 記事ID:51655 )