トルコ:トルコ・リラの下落にともない北部・東部におけるシリア・ポンド取引が再開(2)
2021年11月27日付 その他 - Snack Syrian.com 紙
■シリア北部・東部でシリア・ポンドによる取引が活発化
【スナック・シリアン・ドットコム】
アブー・ジャウド氏は以下のように付言した。「先週の土曜日から今日まで物価が大幅に上昇し、いくつかの品目における価格増加率は約40%にまで達した。バターの4リットル缶の価格は76(トルコ・)リラから110リラまで、石油4リットルの価格は63リラから91リラまで、チーズ1キロの価格は5リラから8リラまで上昇した。これらの物価上昇の影響は全ての必需品におよび、これにともない多くの店がそのシャッターを閉めた」。
ドイツ通信社によると、この価格上昇の影響は、その貿易と流通がヌスラ戦線(シャーム解放機構)傘下の「ワタド」社によって独占されている石油関連製品にもおよんでいるという。
同様に、イドリブ県郊外に位置するカラーマ・キャンプに暮らしながら鉄工所で働くムハンマド・ヌウマーン氏は以下のように語った。「7日も経たないうちに、ワタド社はガソリン1リットルあたりの価格を9.14(トルコ・)リラから11.32リラに引き上げ、ディーゼル燃料1リットルの価格を8.50リラから10.54リラまで引き上げた。そのため各工場の運営コストや輸送コストが大幅に増加し、この影響は国内で生産され、あるいは海外から輸入された商品の価格にただちに反映された」。
ヌウマーン氏は「基本的な食料品の価格は大幅に上昇したが、労働者賃金の上昇は見られず変化がないままであった」と指摘した。
(3)に進む
(1)に戻る
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:51868 )