第2回オンラインブックフェアへの出版社参加増大
2021年12月05日付 Hamshahri 紙


昨年、オンラインブックフェアが成功を収めたことで、コロナ禍による低迷期と不景気の1年を乗り越えて出版市場は活気を取り戻し、テヘラン・ブックフェアの空席が埋め尽くされた。おそらく、最も楽観的な出版社と読書家でさえ、このようになるとは予想していなかったことだろう。

【メフルダード・タバルスィー記者】ジャフロム[訳注:イラン南西部の都市]・オンラインブックフェアの開催が、実験的な試みとして企画された際、これに参加する出版社の数は多くなかった。しかし、テヘラン国際ブックフェアに代わる、全国規模のオンラインブックフェアの開催を期待する声が本格化するにつれて、この波に乗り遅れないよう、多くの出版社が参加登録を行うようになった。その時、オンラインブックフェアの規模や開催方法など、明確なイメージを持っている人は誰もいなかった。

 オンラインフェアは、最近の他のイベントと同様に、混乱や調整不足、来場者が殺到するなどの予期せぬ事態に直面し、中断された。この中断は、オンラインフェアという初の試みが完全な失敗に終わってもおかしくないようなものだったが、1、2日後にはシステムの欠陥が修正され、オンラインフェアは再開された。出版社は徐々にシステムをコントロールし、書店や来場者も困難を乗り越えていった。最終的に、第1回オンラインフェアでは、640億トマーン[訳注:約17億円]に相当する125万部以上の書籍が販売され、オンラインブックフェアは、オンラインイベント開催の成功例として記録されることとなった。

現在、エスファハーン・ブックフェアに向け、出版社の参加登録が開始されている。今回のブックフェアは、テヘランで行われる第2回オンラインブックフェアの試行版となる予定だ。これまでに1139の出版社が参加登録を行っている。この歓迎ぶりこそが、すでに今現在、第2回オンラインフェアがより本格的で、大規模なものであり、これまでで最も多い出版社が参加するであろうことを示している。

このオンラインフェアは、ただのオンライン書籍販売会ではない。郵送会社の本の発送、顧客サービス、出版社と郵送会社間の連携をアップデートするための取り組みでもある。出版社と郵便会社との連携は昨年、全体的に問題はなかったのだが、本の梱包や配送方法、送り先に届けられるまでの商品状態に問題があり、改善されなければならない。また、昨年から始まった郵便会社による出版社へのサービスは数日で提供が停止され、以前の価格でサービス提供が継続される見込みはないようだ。いずれにせよ、ブックフェア開催の締め切り前までにイラン書籍文学協会と国立郵便局の間で合意に達し、最終日まで問題が生じないように、また、本の配送方法に関して、事前に出版社の業務を明らかにする必要がある。

 第1回オンラインブックフェアでは、国際部門のブースが設けられていなかった。しかし第2回オンラインブックフェアでは、他国の出版社、もしくは少なくとも近隣諸国の出版社と国際的な書籍代理店が出展する予定であり、より専門的な参加者、特に大学や図書館は、このブックフェアを見逃すことはないと思われる。

昨年、オンラインブックフェアとともにオンラインミーティングも開催されたが、テヘラン・ブックフェア開催時のように参加者は少なかった。主催者や出版社は、コロナ禍で需要が大きく高まったSNS上のブックミーディングのオンラインイベント企画会社に頼らなければ、ミーティングの不人気問題は容易に解決できないだろう。ブックフェア・ラジオやテレビ番組といった他の媒体は、以前よりも第二回オンラインブックフェアの認知度を高め、人々の人気に火をつける助けとなるだろう。
 
 エスファハーン・オンラインブックフェアは、アーザール月20日~26日[訳注:西暦2021年12月11日~17日]に開催され、第2回(オンラインブックフェア)はおそらくバフマン月[訳注:西暦2021年1月21日~2月19日]に開催される予定だ。オンラインブックフェアをより盛大に開催する機会は十分にある。

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( 翻訳者:HR )
( 記事ID:52343 )