チュニジア:民主化革命後の経済・社会的苦境からの脱却を目指す
2022年01月30日付 al-Quds al-Arabi 紙


■チュニジア経済:前向きな兆候にもかかわらず、困難とつまずき

【チュニス:本紙:ルーア・カーシム】

チュニジアの人々は現在、深刻な経済不況に見舞われている。この不況は今に始まったことではなく、十数年にわたる誤った経済政策のよどみに起因するものであるが、現況を支配する不確実性は、変動する経済状況とその結末への懸念を増大させている。

(2021年)7月25日にカイス・サイード大統領が議会を停止し、政府を解散してほぼ全権を掌握したとき、多くのチュニジア人が、この10年間どの内閣も実現しえなかった経済回復によって自分たちの生活状況が好転すると期待した。しかしその後、政治的議論にこれ以上時間を割く余裕がない状況になっても、新内閣の閣僚は、前内閣のメンバーと同様、さまざまな政治改革の考察に明け暮れ、経済的・社会的側面には全く目を向けなかった。そのため、人々は絶望感を抱き始めた。

政治的課題を優先させることには、すでに野党やチュニジアの民主化継続を経済援助の条件とする外国からの強い反発があったが、もはやチュニジアの人々は、これ以上何年も待つ覚悟はないようだ。

2010年12月17日に、その後2021年7月25日に、経済的・社会的状況の悪化に抗議してデモに参加した人々が、カイス・サイード大統領が(彼らの)経済的・社会的要求に応じなければ、新政府に対して再び抗議することもありうる。

(後略)

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( 翻訳者:吉光奈々子 )
( 記事ID:52370 )