トルコ・ギリシャ国境で、難民12名凍死
2022年02月02日付 Milliyet 紙

2日現在の最新情報によると、エディルネ県イプサラ郡パシャキョイ村マンダコル周辺で、ギリシャ側によって追い返されて凍死した12人の難民の遺体が発見された。スレイマン・ソイル内務大臣はこの件に関して発表を行い、「靴を脱がされ、衣服をはぎ取られてギリシャ側の国境警備隊によって追い返された22人の難民のうち12人が凍死した。EUは何もせず、弱くて人道意識に欠けている。国境警備隊は不当な扱いを受けた者らには冷酷で、ギュレン一派には寛容だ。」

■最初の発表はエディルネ県知事府

エディルネ県庁の書面による発表は以下の通りである。

「2022年2月2日イプサラ郡パシャキョイ村マンダコル付近で、ギリシャ側によって追い返され凍死した9人の難民の遺体が発見された。まだ凍死の恐れがあった1名 の難民は救出されてケシャン国立病院へ搬送された。周辺で行われた捜索活動の末、さらに2名の難民の遺体が見つかった。病院へ搬送された方も、助からずに亡くなった。死亡した難民の数は残念なことに12名となった。軍警察、国境警備隊、地元警察、災害緊急時対策庁の職員達が捜索を続けている。この件に関しては、刑事事件上の捜査が始められた。国民の皆さんに悲しみとともにご報告する。」

■ソイル大臣からは死者数12名と発表

この問題に関してスレイマン・ソイル内務大臣は次のようにSNS上に詳細を投稿した。
「日時: 2022年2月2日   
場所: イプサラ郡ギリシャ国境
靴を脱がされ、衣服をはぎ取られて、ギリシャ国境警備隊によって追い返された22人の難民のうち12人が凍死した。EUは何もせず、弱くて人道意識に欠けている。国境警備隊は不当な扱いを受けた者らには冷酷で、ギュレン一派には寛容だ。犠牲となった方々のご冥福をお祈り申し上げる。」

■ギリシャへの反発: 「人として最低の扱い」

公正発展党のオメル・チェリキ報道官も、この事件に関してSNS上で以下のような発表を行った。

「不正のはびこる土地の死の危険から逃れた犠牲者たちは、ギリシャ当局によって死へと追いやられた。ギリシャ警備隊はなす術のない人々のボートに穴をあけて海へ押しやり、陸上では虐げて死に追いやった。ヨーロッパの目の前で難民たちは残虐な扱いで殺されている。エルドアン大統領は何度も残虐行為について報告書を欧州の担当者らに渡したが、彼らはその度に『我々にはわからない。調べてみよう』と言うだけだった。しかし当時でも複数のテレビでは残虐行為の様子を映していたのだ。ギリシャ当局によって人として最低の扱いが行われているが、皆が沈黙している。ギリシャ当局はこの残虐行為を擁護し、推進までしている。ヨーロッパの各国首脳の沈黙はこの残虐行為への支持を意味する。我々はこの抑圧された者たちの権利をあらゆる場所で訴えていく。」

■遺体は法医学協会へ

凍死した12名の難民の遺体はエディルネから回収され、夜中に[イスタンブルの]イェニボスナ法医学協会へ運び込まれた。

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( 翻訳者:大谷菜々 )
( 記事ID:52405 )