ミグロスから解雇された労働者、トルコ産業・企業家協会総本部前に
2022年02月14日付 Cumhuriyet 紙
ミグロスから解雇された257人の労働者(注)は、トルコ産業・企業家協会総本部前に集まり、記者会見を行った。倉庫・港湾・造船・海運労働者組合の支援によって集まった労働者たちは、ミグロスの倉庫で働く友人が中傷や暴力を受け解雇されたと主張した。
[イスタンブルの]エセンユルトにあるミグロスの倉庫で働く労働者たちが低い賃金の強制に抗議して始めたストライキは、トルコ産業・企業家協会の前で続いた。
ミグロスの倉庫で働く労働者たちが4リラの賃上げを求めたものの拒絶され、これに反対してデモは始まった。デモ12日目に労働者たちは、トルコ産業・企業家協会の前でミグロスの社長にしてトルコ産業・企業家協会会長であるトゥンジャイ・オズイルハン氏に対して声を挙げた。
倉庫・港湾・造船・海運労働者組合の支援によって続いているデモでは、職を解雇されたİ・Y氏は、一杯の紅茶が原因で中傷を受けたと主張した。
İ・Y氏は、「私たちがデモをしている際に、解雇されていない5、6人の同僚がいた。彼らの中の一人の女性がコロナウイルスに感染した。その後、彼女は職場に復帰した。私たちは、彼女に一杯の紅茶をお願いした。元々、紅茶は上司の指示で持ってきた。上司は、彼女に自分のコップを渡し、彼女は私たちのところに紅茶を持ってきた。彼女はお茶を持ってきたことが原因で泥棒の烙印を押され職を解雇された。女性は解雇されたため、声をあげて泣いていた。私たちは泥棒ではない。」と述べた。
İ・Y氏は、倉庫で友人達が受けた暴力についても次のように話した。「[倉庫で働く]私たち500人に欠員が出ると、外部から日雇い労働者を連れてきた。彼らは私たちを助ける目的でやってきた。日雇いで働いていた。6人の同僚は仕事を教えるため、日雇い労働者の所にいて彼らを手伝っていた。 6人の同僚は、たったそれだけの理由で失神するまで殴られた。倉庫内には警察も救急車も入れなかった。」
(注)スーパー・ミグロスのエセンユルトにある倉庫で働く労働者は、USグループという派遣会社に雇われた人びとである。
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( 翻訳者:新井慧 )
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