共和人民党スュメル議員「欧州のゴミが豊かなアダナの地に捨てられている」
2022年02月16日付 Cumhuriyet 紙



共和人民党のアダナ県選出オルハン・スュメル大国民議会議員は議会において、外国のゴミがアダナ県の一部に捨てられており、有毒廃棄物が環境と人間の健康に害を与えていることを議題に挙げた。

共和人民党のスュメル議員は、「世界的に有名な環境団体グリーンピースは2021年4月のフィールドワークにより、イギリスやEU諸国から運び出されたプラスチックゴミが不法投棄されており、また野外で焼却されていることを指摘したうえで、アダナでのゴミ埋め立て地で行った調査の結果『ゴミ遊び:リサイクルなき生活』と題したレポートを作成した」〔と述べた〕。

調査では、アダナ県内の5つの異なるゴミ埋め立て地で採取されたサンプルからは、特にプラスチックゴミやプラスチックが野外焼却されていることに関係する様々な有機汚染物質とともに、強い発ガン性のある69の化学物質が抽出された。

共和人民党の同議員は、「アダナという私たちの大切な町に、欧州のゴミが廃棄されていることだけでなく、ゴミの焼却によって有害な廃棄物が生じていることは絶対に許されるべきではありません」と述べ批判した。

■豊かな土地に有害物質が流されている
スュメル議員は以下のように述べた。「イギリス・ドイツ政府、OECD加盟国さらにはOECD加盟国でない国々からプラスチックゴミが送られ続け、トルコで摘発されている違法な投棄および野外での焼却処分が将来も続くことは、懸念事項です。プラスチックゴミの国外廃棄は禁止されるべきです。これは、国際的な環境法制の基本的な原則である『保守主義の原則』の要請の一つです。この状況を黙認する政府の態度は受け入れられるものではありません。豊かな土地に有害な化学物質を垂れ流し、いったい何がしたいというのか。何世紀もの間、農業に豊穣をもたらしてきた土地が、これによってなくなってしまうのです。」

■「ゴミは我が国が輸入していない唯一のものだった」
またスュメル議員は次のように述べた。「特に農業の発展において、私たちはコストを削減して輸出を増やすべきだという立場であり、これがトルコの発展において最も重要な条件であることを何度も申し上げてきました。トルコは輸入国ではなく輸出国になるべきなのです。これが常識になってしかるべきなのに、私たちはゴミまで輸入している始末です。政府はあらゆる商品を輸入しようとしている上に、しまいにはゴミまで輸入している我が国を目の当たりにし、驚くほかありません。」

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( 翻訳者:今城尚彦 )
( 記事ID:52575 )