ファーティヒ区で乗っていたタクシーが事故を起こして降りた観光客と運転手の間で高速料金をめぐる口論が発生した。観光客のカバンを掴んで離さない運転手は、周りの人々に止められた際に「私は金を要求しているだけだ。他には何もいらない」と言った。タクシーが起こした事故が防犯カメラに写されており、観光客と運転手との間の口論は携帯電話で撮影された。
タクシー運転手のメフメト・アイチチェキは、アルナヴトキョイで乗せた二人の観光客をファーティヒまで届けた。イスケンデルパシャ地区を進んでいたタクシーは、運転手が曲がり角でコントロールを失い、路上駐車されている車両に衝突した。押された車両は、後ろ側の別の車にも衝突した。事故が起きたために二人の観光客はタクシーメーターに記載されていた200リラの代金を運転手に渡し、現場から立ち去ろうとした。
運転手のメフメト・アイチチェキが、決まりに従って有料道路の通過に立て替えた金額を自分に渡さなければいけないと主張して観光客と口論が始まった。タクシー運転手は、荷物を取って立ち去ろうとする観光客を妨害しようとした。観光客のカバンをつかみながら、メフメト・アイチチェキは、「警察を呼ぶぞ」と叫んだ。
周りにいた人たちは「これほど大変な時にあなたも金の困難さに陥っている」と言ったところ、運転手のアイチチェキも「この車は350リラの燃料費がかかっている。私は金が欲しいだけで他に何も欲しくはない」と言った。高速料金を自分に渡すように何度も主張していたアイチチェキは無理やり黙らされた。周りにいる人たちが間に入ったことで、二人の観光客は荷物を持って立ち去った。被害を受けた二台の車両の持ち主も被害の補償を求めた。タクシーの起こした事故は監視カメラに写っていた。運転手と観光客の間で発生した口論も周辺の人たちの携帯で撮影されていた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:岩田和馬 )
( 記事ID:52661 )