ウクライナ、トルコへボスフォラス海峡閉鎖を要請
2022年02月24日付 Cumhuriyet 紙
在アンカラウクライナ大使ヴァスィーリ・ボドナル氏は、ロシアのウクライナへの軍事侵攻が始まった後、外務省職員らと会談するため外務省へ向かった。ボドナル大使は、「トルコ側は決定を下し伝えるでしょう。モントルー条約第19条が適用されるべきです」と述べた。
ヴァスィーリ・ボドナル大使は記者会見を行い、「ウクライナはロシアと戦争状態にある」と話した。トルコからの支援を期待し、次のように語った。
「トルコ領空と、ロシア船に対するチャナッカレ、ボスポラス海峡の閉鎖に関する公式要請をトルコ側に伝えました。また、ロシア側に制裁を科すことを望みます。ロシア実業家の株を押収し利益を得られないようにしてほしい。ウクライナでは戒厳令が敷かれ、ロシア連邦との外交関係の断絶が決定されました。」
■「モントルー条約9条が適用されるべき」
「ウクライナから、支援と海峡封鎖の要請をトルコ外務省側に伝えました。トルコ側は、決定を伝えるでしょう。モントルー条約19条が適用されるべきです。ロシアは既に困難な結末に直面しており、株式市場は崩壊しました。」
「迅速な行動もウクライナの短期間での占領も不可能です。国民総動員のほか、地域部隊も兵士を募っており、我が国の国民は血をもってすべきことを行っています。トルコは中立に留まるべきではありません。モントルー条約は海峡封鎖に関連する法的根拠を有しています。私たちの要請はトルコの関係当局に送られました。支援要請には金銭的、人道的、軍事的支援が含まれます。ウクライナがNATO加盟国であれば戦争は起こりませんでした。NATOには加盟国の誤りを正す機会があり、ウクライナをNATOに加盟させることができます。ウクライナをNATO加盟国にすれば、ウクライナは戦争に勝つでしょう。」
1936年に締結されたモントルー海峡条約は、海峡の管理権をトルコに委ねている。条約はトルコ政府にどの軍艦が海峡を通過できるかを決定し、自国に脅威が迫るか戦争が勃発した際も、海峡を外国船に対し封鎖する権限を付与している。
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( 翻訳者:小鉄礼子 )
( 記事ID:52671 )