ロシアの侵攻が続くウクライナのハリコフの最新状況を伝えた現地トルコ人ヒクメット・ハルン・クズジュ氏は、自らも志願兵としてウクライナ軍に加わりたかったが、ウクライナ当局に要求を受け入れてもらえなかったと語った。
ハリコフでのロシア軍の侵攻が続いている。市街からは爆撃音が聞こえる。ハリコフ在住のトルコ人ヒクメット・ハルン・クズジュ氏が、爆弾が炸裂した現地で何が起きているのかを伝えた。
■「アスファルト吹き飛んだ」
「あたりはパニックとストレスに満ちている」と語るクズジュ氏は、「5分前にも爆弾が爆発し、アスファルトは吹き飛んだと言える。窓ガラスもガムテープも弾け飛んだ。あとどれだけ耐えられるかわからない」と述べた。
■「軍に加わりたかった」
クズジュ氏は、「私は志願兵としてウクライナ軍に加わりたいと要求した。妻の出身地だからだ。私も自らをここの市民だと認識している。しかし志願兵として軍に加わりたいという要望は受け入れられなかった」と語った。
■「交通手段なし」
クズジュ氏は次のように続けた。
「どうすべきかわからない。食料品店に食品はない。あたりには何もなく、誰もいない。いつもならここにはあふれるほどに車がいるのに。妻は泣き、怯えている。何が起こるかわからない。今いる場所には移動するための車両もない。離れたくても離れられない。出国したいと思っても、どうすればいいのかがわからない。トルコの私の家族と連絡を取り、オンラインで話し合っている。」
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( 翻訳者:原田星来 )
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