NATO事務総長「トルコの尽力を評価」
2022年03月11日付 Milliyet 紙


CNNトルコの生放送で質問に回答したイェンス・ストルテンベルグNATO事務総長は、「できる限りのことをして戦争を終わらせる必要がある。トルコの尽力を評価し、前向きに歓迎している。」と述べた。

アンタルヤ外交フォーラムに参加するためトルコを訪れたイェンス・ストルテンベルグNATO事務総長は、CNNトルコの生放送で質問に回答した。

■「トルコの尽力を評価している」

「できる限りのことをして戦争を終わらせる必要がある。」と話したストルテンベルグ事務総長は、「トルコの尽力を評価しており、非常に前向きに歓迎している。 NATOには責任がある。戦争が長引かないことが必要である。ウクライナの人々のリーダーシップに奮い立たされた。」と述べた。

■「衝突がウクライナの外にまで拡大すべきではない」

ストルテンベルグ事務総長は、「制裁を科すことも非常に重要だ。制裁が類い稀なものであることを確信していなければならない。すべての同盟国が制裁を実施するよう期待している。トルコはウクライナへの支援によって鍵となる役目を果たしている。この衝突がウクライナの外に拡大してはならない。さらなる人命の喪失や荒廃の原因と なる。」と話した。

■チャヴシュオール外相、ストルテンベルグNATO事務総長と会談

アンタルヤにおいて14:30に公式に開会するアンタルヤ外交フォーラムの前に、メヴリュト・チャヴシュオール外相とイェンス・ストルテンベルグNATO事務総長が会談した。昨晩飛行機でアンタルヤに到着したストルテンベルグ事務総長は、今朝フォーラムの行われるNEST会議センターでチャヴシュオール大臣に向い入れられた。チャヴシュオール外相は、ストルテンベルグ事務総長に会合の行われる会場を案内した。ストルテンベルグ事務総長とチャヴシュオール外相は後に二者会談を行った。ストルテンベルグ事務総長は、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とも会談を行う。

■外交フォーラムに向けた準備

アンタルヤで今年「外交再定義」をテーマに第二回が開催されるアンタルヤ外交フォーラムには、20カ国の国家元首・政府首脳、70人以上の大臣、50人近い国際機関の代表をはじめとする計2500人が参加している。総計585人の記者(200名の国外記者)がアンタルヤ外交フォーラムを追っている。

政府首脳らが集い、世界の議題のうち最も重要な地域的・グローバルな問題が討論されるアンタルヤ外交フォーラムは、アンタルヤの観光の中心地ベレキにあるNEST会議センターで始まる。エルドアン大統領の後援で外務省によって開催されるアンタルヤ外交フォーラムの公式開会は14:30に行われる。プログラムではエルドアン大統領とチャヴシュオール外相が演説を行う。

アンタルヤ外交フォーラムにおいて、国家元首・政府首脳、大臣、外交官、ビジネス界のリーダー、学者、シンクタンクのメンバーらと若い世代やメディアの代表か ら成る計2500人が参加する。フォーラムを取材するため認可された記者の数は、計585人(国外記者は200人)であると明かされた。

■4つの首脳会談、27のパネル

フォーラムにおいて、民主的統治、エネルギー安全保障、人工知能、レイシズム、差別との闘い、アフリカの発展、アジア太平洋地域、デマとの闘い、 不安定な難民、テロとの闘い、女性の地位向上、気候変動、ヨーロッパ安全保障の修正といった課題が取り扱われる。フォーラムでは4つの首脳会議、27のパネル、4つの円卓会議、2つの青年運動が行われる。

■国家元首・政府首脳

ストルテンベルグNATO事務総長も参加するフォーラムにおける国家元首・政府首脳級の参加者は以下の通り

北キプロス・トルコ共和国大統領エルシン・タタル、アルバニア首相エディ・ラマ、ニジェール大統領モハメド・バズム、コソボ大統領ヴィヨサ・オスマニ・サドリウ、ソマリ大統領モハメド・アブドゥッラー・モハメド・ファルマージョ、ハイチ大統領ジョヴネル・モイーズ(注)、ギニアビサウ大統領ウマロ・シソコ・エムバロ、モンテネグロ大統領ミロ・ジュカノビッチ、ウクライナ前大統領ペトロ・ポロシェンコ、北マケドニア大統領ステボ・ペンダロフスキ、ケニア大統領ウフル・ケニヤッタ、アフガニスタン前大統領ハーミド・カルザイ、コソボ首相アルビン・クルティ、スロベニア大統領ボルト・パホル

■その他のフォーラム参加者は以下

カタール外相ムハンマド・アル・サーニー、イタリア外相ルイージ・ディ・マイオ、アフガニスタン外相ムハンマド・ハニーフ・アトマル、アゼルバイジャン副大統領ヒクメト・ハジエフ、ベネズエラ副大統領デルシー・ロドリゲス、チュルク諸国機構事務総長バグダード・アムレイエフ、ラトビア副首相兼国防大臣アルティス・パブリスク、モルドバ・ガガウズ自治区知事イリナ・ブラ、ウクライナ外相ドミトロ・クレバ、イラン外相ムハンマド・ジャヴァード・ザリーフ、イラク外相フアード・フセイン、アフガニスタン国家和解高等評議会議長アブドゥッラー・アブドゥッラー、元アメリカ政治・軍事問題国務次官補マーク・T・キミット、欧州安全保障協 力機構事務総長ヘルガ・マリア・シュミット、経済協力機構事務総長ハディ・ソレイマンポー、アゼルバイジャン外相ジェイフン・バイラモフ、アルメニア外相アララト・ミルゾヤン、スイス外相アン・リンデ、欧州議会事務総長マリヤ・ブリッチ、欧州議会トルコ報告者ナチョ・サンチェス・アモール、EU外務・安全保障政策上級代表ジョセップ・ボレル、ドイツ前外相ジグマール・ガブリエル、パレスチナ外相リヤド・マルキ、コソボ首相アルビン・クルティ、フィンランド外相ペッカ・ハーヴィスト

(注)大統領は2021年7月に暗殺されている。

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( 翻訳者:関口ひなた )
( 記事ID:52906 )