ブルサ広域市オスマンガーズィ区にあるミトハトパシャ中学のハイダル・アクン校長が、教職員らに「男子生徒と女子生徒は隣にしないように」との指示を出した。教育組合はこの指示に反発し、県教育委員会も発表を出した。
今回のことはオスマンガーズィ区のミトハトパシャ中学で起きた。アクン校長は最初にメッセージアプリWhatsApp(ワッツアップ)を通じて、次いで書面で、教職員らに男子生徒と女子生徒の座る列を分けるようにと指示を出した、と言われている。
■教職員らに書面で指示
ハイダル・アクン校長の送ったメッセージでは、次のように書かれていた。
「教職員の皆さん、我が校の一部のクラスで男女が隣同士で座っているのを見かけました。担任の先生方には各自のクラスにおいて、男子生徒は男子生徒と、女子生徒は女子生徒と座るよう注意を払って頂けるよう、特にお願いします。男女隣同士で座っているクラスの担任の先生方は、速やかに必要な変更をしていただけるよう、重ねてお願いします。」
その後教職員らに送った書面にも、「教職員の皆さん、2022年3月22日をもって全クラスにおける座り方を変更し、男子生徒は男子生徒と、女子生徒は女子生徒と並ぶように座らせる必要があります。そのようにお願いします」と書いていた。
■教育委員会の発表
この件が明らかになると、アクン校長への事情聴取が始まった。県教育委員会は発表の中で、「男女生徒の座り方に関する問題で調査が開始され、全面的かつ慎重にこれを進めている。」と述べた。
オスマンガーズィ郡知事府からも声明が出され、「報道されたオスマンガーズィ区のある中学校で起きた問題に関して現在調査が始められており、全面的、包括的、かつ慎重にこれを進めていく。」とされた。
■職務停止
アクン・ミトハトパシャ中学校長は、開始された事情聴取により職務から離れた。県教育委員会関係者によると、副校長のうちの一人がアクン校長の職務を代行するという。
この件に関して教育労働組合の組合員らと共和人民党ブルサ県支部は、校舎前で集まり反発を口にした後、裁判所へ赴き校長の罪を告発した。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:大谷菜々 )
( 記事ID:53044 )