ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ウクライナが見舞われている戦争を止めるための方策について、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領やNATO首脳らと会談したと伝えた。
ロシアによるウクライナ攻撃が続く中、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ウクライナが見舞われている戦争を止めるため、外交的な動きを続けている。ゼレンスキー大統領は人々に対して行った呼びかけで、戦争終結のために何ができるのかについてレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領やNATO首脳らと会談したことを明らかにした。またウクライナの諜報機関SBUの設立30周年を祝い、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相の消息不明について言及した。ゼレンスキー大統領は呼びかけの中で「親愛なるウクライナ国民よ。私の話を始める前に、ウクライナ国民を代表して、30年前の3月25日に設立されたSBUを祝いたく思う。SBUは8年におよぶドンバス地方での[紛争で]、1か月におよぶウクライナ[全土]での戦争で、その存在を示した。我々は、SBUで活動する人々、また命を落とした人を記憶し続ける。この1か月におよぶ戦争で、SBUで活動する人々に77の勲章が授与された。このうち2つは[活動中に]命を落とした人に贈られた。彼らの英雄的な勇敢さのおかげで、20[以上]の侵略軍を撃破した」と述べた。
■「ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相が消息不明に」
ゼレンスキー大統領は、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相が消息不明となったことやウクライナが見舞われている戦争の詳細を明かした。ゼレンスキー大統領は、「我々はこの1週間で強力な攻撃を行った。ロシアのショイグ国防相はどこかで消息不明になっている。1万6千人に上る命を落としたロシア兵の中には司令官らも含まれる。彼らは何のために死んだのだ?誰に、どのような利益をもたらしたというのだ。一週間で18か所の人道回廊が開かれ、これにより3万7606人が救われた。彼らのうち2万6477人はマリウポリからザポロジエに移動した人々である。ロシアは、マリウポリでウクライナ国民を利用して街で自分たちが援助を行っているように見せている。私は、侵略者がしたことについての情報を提供し続ける。ロシアがウクライナで何をしているか、全世界に知ってほしいと思う」と話した。
■「エルドアン大統領らNATO首脳と会談」
ゼレンスキー大統領は、ウクライナでの戦争についてエルドアン大統領やNATO首脳らと会談したことを明かし、「私は[今週だけで]イタリア、日本、フランス、スウェーデンの国会、NATOそしてG7で演説した。今日[25日]はエルドアン大統領らNATO首脳と会談した。[会談で]どのような制裁がロシアの攻撃を止められるかについて話した。ウクライナは国民に対して責務を果たす。年金をチェルニヒウ州では[支払えるように]きちんと準備した。他の地域には近いうちに行う。仕事を失った人たちには支援を行う。平和が訪れた後には家を再建する。計画の詳細はウクライナのデニス・シュミハリ首相が説明する。わが新聞記者にも感謝したいと思う。わが編集者、アナウンサー、記者、カメラマン、ディレクター全員に対して[感謝する]。ウクライナ人は昼夜問わず正しいニュースに触れて情報を得ている。あなた方に感謝する。ウクライナに栄光あれ」と話した。
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( 翻訳者:麻生充仁 )
( 記事ID:53091 )