クラブ連合財団により組織され、サッカークラブチームのトラブゾンスポル、チャイクル・リゼスポル、カイセリスポル、シヴァススポル、アンタルヤスポルが支援しているプロジェクトの一環で、ウクライナで戦争被害者を受けた下部組織のスポーツ選手たちから成る131人のグループが自家用飛行機でポーランドからトラブゾンに到着した。
選手らをトラブゾン空港でトラブゾンスポル代表のアフメト・アアオール氏や事務局長のオメル・サアウロオル氏、数名の理事、チャイクル・リゼスポル理事のセルカン・カラヴィン氏とその他のクラブの代表達が迎え入れた。トラブゾン空港国際線の前で言葉を述べたトラブゾンスポルクラブのアアオール代表は、「リゼスポルも子どもたちのために乗り物を送りました。彼らの方も乗り物の準備が整った状態で子どもたちを待っています。ここから53名のスポーツ選手がリゼへ向かう予定です。[クラブ施設である]オズカン・シュメルアカデミーで夕食を取った後、シヴァスとカイセリに向かう予定の選手たちもいます。60名の選手と6名の親たちもオズカン・シュメルアカデミーでトラブゾンスポルの客人になる予定です。彼らは国の情勢が平常に戻るまで我々と共にいる予定です。ウクライナのプロリーグ連合の要請を受け、事務局長たちを通じて各クラブに連絡を取りました。例えば、インフラ設備のあるクラブであるリゼスポルには非常に近代的な150床をもつ最新施設があります。そうした設備のないクラブの代わりにトラブゾンスポルとリゼスポルがこの役目を引き受けました。」と話した。
■「私たちは何世紀もの間困難な状況にあった集団に対し門戸を開いた祖先の子孫です。」
やって来た選手たちが重いトラウマを経験していることに注意を促したアアオール氏は、「選手たちのほぼ全員が、戦闘が最も激しかったマリウポリから来ています。もはや家も練習場もクラブもありません。特にクラブ連合はこの地域の選手たちを私たちの元に向かわせました。10から16歳程の選手たちも来ています。どのクラブにどの選手が行くかも明らかになっています。彼らは子供であり、トラウマを抱えています。いずれにせよ、彼らが行きたがる場所は彼らの祖国、故郷、 家です。自国の情勢が正常化するまでは私たちの客人ですが、留まりたければ私たちの扉は最後まで彼らのために開いています。私たちは、何世紀もの間困難にある人々・集団に最後まで扉を開いており、この地で彼らを歓迎し、客人としてきた祖先の子孫です。」と話した。
■ネステレンコ氏:どの国にもよそ者の子供はいない
ウクライナからやって来たグループのリーダーであるタトゥヤナ・ネステレンコ氏は、「この困難な時期に私たちの子どもたちと国への支援者となっていただき本当にありがとうございます。どの国にもよそ者の子供はいません。子供たちを助けてくれてありがとうございます。全てのトルコ人、国、国民に感謝します。 私たちもこの先何らかの形であなた方をサポートします。私たちの国で戦争が終わった後にあなた方を客人として招けることを望みます。」と話した。
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( 翻訳者:小鉄礼子 )
( 記事ID:53201 )