ここ数日、大規模小売店やバーザール各店で食用油が不足している。国内他州[テヘラン以外の州]からも市場での食用油の供給不足が報告されている。
【ハムシャフリー電子版】市場の現地調査によると、食用油の供給は大小を問わず市内の販売店や小売店で大幅に減少しており、近所のお店では油を全く買えないこともあるという状況になっている。当然この油不足はテヘランでのみ起こっているわけではなく、いくつかの州でも油の不足や欠乏が報告されている。
現在、店頭に並んでいる油油は少量のコーン油か5キログラムの固形オイルだけである。さらにコーン油の価格は1.8リットルで18万トマーン[約5514円(※1円=約32.6トマーン)]であり、誰もが購入できるわけではない。
しかし大規模小売店のマネージャーは「油は数日中に入荷する予定であり、流通の状況は以前のように戻る。」と言っている。
国際的なヒマワリ油の流通はロシアとウクライナの戦争の影響下で危機的状況になったと言われている。
イラン植物油産業協会事務局長のアミール・フーシャング・ビーラシュク氏はウクライナ危機が油市場に与える影響に関してテジャーラトニュースにこう語った。「ロシアとウクライナの戦争は我々の国だけでなく、全世界に影響を及ぼした。それはウクライナがヒマワリ油の主要な供給国の一つだったからだ。」
同氏は「この戦争は油の世界的な価格高騰と貿易量の減少を引き起こした。」と加えた。
調査によると、ロシアとウクライナはヒマワリ油の世界シェアが約80%を占めていた。
下の表に数種類のブランドの食用油価格をまとめている。ちなみに表示されている価格はインターネットの通信販売サイトのものである。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:HM )
( 記事ID:53395 )