エルドアン大統領、フィンランドとスウェーデンのNATO参加に否定的見解
2022年05月13日付 Milliyet 紙


レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、金曜礼拝の後に記者団に対し発表を行った。エルドアン大統領は、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟の判断に関して、事態の展開を注視しているが肯定的な見解ではないと発言した。エルドアン大統領は、アメリカがクルディスタン労働者党(PKK)/人民防衛隊(YPG)に対しシリアで認めた免責についても重要なメッセージを出した。

エルドアン大統領は、「我々は今、スウェーデンとフィンランドに関する事態の展開を注視している。しかしながら、肯定的な見解ではない。我々以前の政権がギリシャに関するNATOの件で過ちを犯したためである。ギリシャがトルコに対抗してNATOを後ろ盾にして取った態度は周知の通りである。この件で二度目の過ちを犯すことは、トルコとしては望んでいない。加えて、スカンディナヴィア諸国は残念ながら、あたかもテロ組織のゲストハウスのようである。PKK、革命家人民解放党戦線(DHKP-C)はスウェーデンやオランダを根城としている。」と述べた。

エルドアン大統領は、金曜礼拝をウスキュダルのハジ・アリ・モスクで行った。同大統領はモスクを出ると記者団の質問に回答した。アラブ首長国連邦大統領の逝去に関して、「しばらくの間、体調不良であった。今日、慈悲深きお方の許に逝かれた。神の御慈悲がありますように。我々も哀悼のため、3日間の訪問を行う。」と述べた。

■「肯定的に捉えることはできない」

エルドアン大統領は、スウェーデンとフィンランドのNATO加盟に関する質問に対し、「我々は今、スウェーデンとフィンランドに関する事態の展開を注視しているが、肯定的な見解ではない。我々以前の政権がギリシャに関するNATOの件で過ちを犯したためであり、ギリシャがトルコに対抗してNATOを後ろ盾にして取った態度は周知の通りである。この件で二度目の過ちを犯すことは、トルコとしては望んでいない。加えて、スカンディナヴィア諸国は残念なことに、あたかもテロ組織のゲストハウスのようである。PKK、DHKP-Cはスウェーデンやオランダを根城としている。さらに、それらの国々で議席を持ってさえいる。この点において、肯定的に捉えることはできない」と話した。エルドアン大統領はアメリカがYPGへの制裁を免除したことに関する質問に対し、「小川を見ずにズボンのすそをまくり上げることに意味はない。バイデンがどのような声明を出すか、出すつもりなのかは今はわからない。全て見てから我々も態度を決める」と回答した。

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( 翻訳者:関口ひなた )
( 記事ID:53435 )