学生のせたバス転落、3人死亡41人負傷―ニーデ
2022年05月22日付 Cumhuriyet 紙
ニーデ県でバスが横転し3人が死亡、41人が負傷した。スレイマン・ソイル内務大臣は、公正発展党青年まつりからの帰路で交通事故に遭い負傷した学生を慰問するため病院を訪れ、「ドライバーからの最初の供述で、事故がドライバーの居眠りによるものだと明らかとなった。我々の心痛は深い」と述べた。
アダナ県からコンヤ県へ向かっていたバス(運転手氏名未公開、車両ナンバー41 C 0641)が、アダナ-ニーデ高速道路上のギュネイ村付近で制御不能となり、路肩のフェンスに向かって転落した。
通報を受けて、多数の警察、憲兵、消防、救急、そして災害緊急事態対策庁(AFAD)、国立医療救急チーム(UMKE)の各隊が事故現場に派遣された。
事故では2人が現地で死亡、42人が負傷し、そのうち5人が重傷を負った。
ニーデ県オメル・ハリスデミル大学付属教育研究病院に搬送された負傷者1人は、治療を行ったものの救命は叶わなかった。
近隣の複数の病院で、負傷した41人の治療が続けられている。
■ニーデ県コチ知事から説明
事故現場を訪れて情報共有を受けたニーデ県のムスタファ・コチ知事は、メディア向けの説明の中で、「アダナ県からコンヤ県に向かって若者を輸送していた民営バスが、午前4時頃にギュネイ村付近で事故を起こした。原因はまだ明らかになっていない」と述べた。
コチ知事は、負傷者がニーデ、ボル、エレーリ、ウルクシュラにある複数の病院に搬送されたとし、「悲しい事故だ。亡くなった市民に対するアッラーの慈悲を願っている。また負傷者の迅速な回復を願っている。軽傷者から話を聞いたところ、彼らの多くはセルチュク大学の学生であるということだった」と述べた。
■AKP副党首から発表
AKPのエルカン・カンデミル副党首は、この事故について、自身のSNSアカウントで「アダナ・ユース・プログラムに参加するために(アナダへ)来ていた若者を乗せたバスが帰路で事故を起こし、不幸にも3人の同志を失った。負傷者もいる。AKPの仲間として大変気の毒に思う。お悔やみ申し上げたい」との文章を共有した。
■エルドアン大統領からメッセージ
AKPのエルドアン大統領も自身のツイッターアカウントで、「アダナで開催された青年まつりからコンヤに戻る途中に交通事故で命を落とした3人の若者に対しアッラーの慈悲を願うとともに、遺族らには持ちこたえていただくよう願う。また、負傷した若者らの迅速な回復を願っている」という文章を投稿した。
■ソイル内務大臣「ドライバーの居眠り」
スレイマン・ソイル内務大臣は、アダナ-ニーデ高速道路上ギュネイ村付近で午前4時頃、フェンスに向かって転落したバス事故で負傷し、ニーデ教育研究病院に救急搬送されて治療中の学生を訪問。その後会見を行なった。ソイル内務大臣は、「午前4時15分、アダナからコンヤに向かう途中で、44人の青少年を乗せたバスがフェンスに向かって転落し一回転した。私たち全員を悲しませているこの事故の対応にあたっている。44人の若い乗客は、まずニーデ・ボル病院とニーデ国立病院に搬送され、その後、一部はコンヤのエレーリ国立病院に移送された。また事故現場で2人の若者が命を落とした。病院搬送直後にもう1人の若者が亡くなった。現在、12人がコンヤのエレーリから中央市立病院に移送され、かつそこから退院している。重体は5人。合計28人の若者が集中治療を受けている。それ以外は命にかかわる状態ではない。集中治療下にある人々も、医師が全力でフォローしている」と述べた。
ソイル大臣は事故の詳細について情報提供し、次のように話した。
「事故原因は運転手の居眠りだと本人の供述により明らかになっている。当然ながら我々の心痛は深い。我々は、今朝、事故が発生した直後にエルドアン大統領に報告し、その後も逐一、情報共有してきた。エルドアン大統領もこの事故への悲しみを表明された。若い後輩や、党の仲間ひとりひとりの未来の名前に、彼らの家族も我々も大きな希望をかけていた。アッラーが彼ら全員を楽園にお連れになり、ご慈悲をかけられますように。
アッラーが彼らの家族や公正発展党の仲間たちに忍耐力を与ることを願うとともに、今一度、哀悼の意を表する。また、トルコの全国民と公正発展党青年部、遺族にもお悔やみ申し上げる。アッラーが痛みによって誰かを試されませんように」
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:53475 )