在トルコ・ウクライナ大使「トルコには5万人ウクライナ人在住」
2022年06月03日付 Milliyet 紙


ウクライナのバースィル・ボドナル大使は、「トルコから受けている支援に感謝している。何千人もの国民がここに避難した。現時点で、トルコに約5万人のウクライナ国民がいる。1500人の孤児が、トルコの南部にいる」と述べた。

ウクライナのボドナル大使は、自国で続いている戦争が100日目を迎えたことで、在トルコ大使館で記者会見を開いた。

ボドナル大使は、極めて困難な100日が経過したことに触れ、「100日間生き残ったことで満足してはいない。抵抗を続け、一定の成果を得た。これは、我々の独立のために継続している戦争である。トルコの人々はこうした戦争を100年前に起こした。この戦争の対価は非常に重い。この戦争で何千もの兵士と市民を失った。何万もの人々が負傷した。都市のインフラは壊滅した」と話した。

■「240人の子どもが命を落とした」

ボドナル大使は、戦争のウクライナへの影響について、「最大の問題は、ロシア連邦が我々の土地で行った犯罪である。ロシアは、我々の土地でウクライナ検察当局により認定された2万1千件の犯罪を行った。ロシアの侵略者たちは、ただ人々を殺したのではない。同時に、女性たちに暴行し、財産を盗んでいる。これは非常に恐ろしい光景だ。700人以上の子どもたちが、この戦争により被害を受けた。240人の子どもが命を落とした。約22万人が家を追われ、侵略者は何万もの家を破壊した。この100日間で501の病院、191の教育機関、153の遺跡、そして1万8千のインフラ設備が失われた。この数字は本当に恐ろしい」と述べた。

■「交渉の席に戻る用意がある」

ボドナル大使は、約1200万人のウクライナ国民が、住む場所を変えることを余儀なくされていると言及し、「1200万人のうち600万人は国外に退避した。約15万人のウクライナ国民がトルコへ来た。一部はウクライナに戻った。彼らはトルコで本当に安全な避難場所を見つけた。この期間にロシアは、記者らに対し282件の犯罪を行い、32人を殺害した。」と話した。

ボドナル大使は、いつまでも戦争を続けることは望んでいないと明かし、自分達が平和的な国民であると明言しつつ、「交渉の席に戻る用意がある。我々は平和的な国民であり、『祖国に平和を、世界に平和を』というトルコの姿勢を、この文脈において共有する」と述べた。

ボドナル大使は、西側諸国のどの国もウクライナでロシアと戦っておらず、逆にウクライナが西洋諸国をロシアの侵略から守っている述べた。

■「トルコは200台以上の人道支援のトレーラーを派遣した」

ウクライナのボドナル大使は、100日間でトルコからウクライナへ200台以上の人道支援のトレーラーが送られたと明かし、「トルコから受けた支援に感謝している。何千もの国民がここに避難した。現時点で、トルコには約5万人のウクライナ国民がいる。1500人の孤児がトルコ南部にいる。トルコの政治的支援と連帯に感謝する。交渉の過程でトルコが果たしている役割と立場について、感謝している」と話した。

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( 翻訳者:関口ひなた )
( 記事ID:53531 )