トルコとギリシャの間で「エーゲ問題」が続く中、ワシントンは2国に対して呼びかけを行った。ネド・プライス米国務省報道官はその日の記者会見でアメリカ政府のこの件に関する態度を明らかにした。
アンカラ・アテネ間で緊張が高まる中、アメリカから注意を引く発表があった。
その日の記者会見でネド・プライス米国務省報道官へギリシャがエーゲの島々を武装させることと、アメリカのこの件への態度が問われた。
プライス報道官は、質問について「この件に関する私たちの態度は数週間前にあなた方が聞いたものと同じである。すべての国の主権、領土保全に対して敬意を払われなければならず、守られなければならない」と述べた。
トルコもギリシャもNATO加盟国であると強調したプライス報道官の言葉は以下のように続いた。
「当該地域で平和と安全を守り、差異を外交的に解決するためにともに取り組むよう求め続けている。加盟国に緊張をさらに大きくさせる発言を避けるよう呼び掛けている。ギリシャとトルコがアメリカの重要なNATO加盟国であり、両国に緊張を沈静化するよう求め続けるつもりである。」
ギリシャのカティメリニ紙は、ニュースを見出しで読者に伝えた。
■ミチョタキス首相は何を言っていたのか
トルコとギリシャ間の関係は、ギリシャのミチョタキス首相がアメリカで発表した後に緊張していた。
ミチョタキス首相は名を出さず、トルコを意図しながら「ギリシャは隣国に友情の手を差し伸べている。しかし、私たちの主権、主権に対する侵害、直ちにやめるべきギリシャの島々の上空を飛行することへは寛容さを示さないつもりだ。あなた方がアメリカ議会議員には、当該地域で武器販売に関する決定を下す際に、NATOの南東側で新たな不安定さを生みうることに配慮するよう望みます。」と述べていた。
ミチョタキス首相はこの発言で暗にトルコへF-16戦闘機の販売が承認されないよう求めていた。
ギリシャの首相の「あなた方が議員には、ヘレニズムが48年間ひどく苦しんだことや、まだ閉じない傷を忘れないでほしい。キプロスでの攻撃と島が無理やり2つに分けられたことを指している。キプロスで2つの別々の国家は、誰も決して受け入れないだろう。」という発言は、称賛された。
■緊張時代を生きている
ミチョタキス首相は欧州人民党が27回目大会の中でロッテルダムで組織したパネルでもトルコに対して発表を行っていた。
ギリシャのメディアによれば、ミチョタキス首相はトルコについて言及する中で、「緊張時代を生きている。歴史修正主義の新手の解釈へ、失われた帝国に関わるファンタジーへ、国際法に沿わない力の行使に、私たちは寛大さを示せない。主権の侵害を許さない」と述べた。さらに「この時代にNATOの南東で私たちが直近で必要としているものは緊張だ。ロシアにいる一部のものはこのようなことを非常に喜ぶだろう」と述べていた。
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( 翻訳者:大屋千寛 )
( 記事ID:53610 )